人の声が聴き取り難くなったら:原因を知って、トレーニング開始! (BBC-Health, January 10, 2018)
イギリスでは 6人に 1人の約 1千万人が何らかの難聴 (hearing loss) に悩まされている。50歳を過ぎると40%以上、70歳を過ぎると 70%のイギリス人が聴力に異常を来す。
この難聴の主な原因は、遺伝要因 (hereditary factors)、騒音暴露 (noise exposure) 、トラウマ (trauma)、耳疾患 (ear diseases) それに老化 (ageing)などだ。
加齢に伴う難聴については、現在、治療法が存在しない。しかし、対処する方法はある。このBBCの記事は、Dr Michael Mosleyのリポート。
まず、難聴は次のような「前兆 (warning signs)」で始まる。
・Having the TV on very loud :テレビの音量を極端に上げる
・Struggling to follow conversations :会話が聴き取れない
・Missing phone calls or the front door bell :電話や来客の訪問ブザーに気づかない
・Denying you have a problem :自分に問題があることを否定する
大事なことは、聴力に異常を感じたら、すぐに専門医の診断を受けること。必要に応じて検査を受け、原因を確かめることが先決だ。
難聴に気づかず、あるいはこれを放って置くと、日常生活に不便を来す他、「social isolation (社会からの孤立)」を招き、「dementia (認知症)」や「depression (うつ病)」の発症リスクを高めてしまう。
ただし、難聴は「hearing aid (補聴器)」に頼る以外にも、衰えた聴力を補完する、次のような「tips (秘訣、裏技) 」がある。
・If you're with other people, place yourself in the middle of the group.
・Have the light behind you, to help you see the other person's face clearly.
・Ask people to face you when they are talking to you and not cover their mouths.
・And if you're really keen - you could try learning to lip-read.
・複数の人と一緒に居るときは、中央に位置すること。
・照明が体の背後から当たるようにし、人の顔をよく見て話す。
・複数の人と話すときは、マスクをしていない人に、顔を真向かいに見て話す。
・やってみたいと思うなら、口の動きで会話を読み取る読唇術もお勧めだ。
声の聴き取りの練習は、騒々しいレストランなどで行なうのが効果的。話し手の口の動き、身振りなどを参考に、騒音の中から相手の声を聞き分けるトレーニング。これは、どんな人にとっても有効な会話術に違いない。
(写真は添付のBBC Newsから引用)