お母さんの赤ちゃん言葉「マザリーズ」:その魔術! (BBC-Health, October 12, 2017)
人は、そのときの体調や話かける相手によって、あるいは緊張の余り
・nasal (鼻声)
・hoarse (しわがれ声)
・gravelly (しゃがれ声)
・velvety (柔らかい声)
など、色々な声音 (timbre)で話している。
「Princeton Baby Laboratory (プリンストン乳幼児研究所)」の Dr Elise Piazzaらの研究グループは、お母さんには英語圏に限らず赤ちゃん向けの独特な「Motherese (マザリーズ)」すなわち「baby talk (赤ちゃん言葉)」があり、これが赤ちゃんの言葉の発達に大いに役立っていることを明らかにした。
Dr Piazzaらは、生後7-12ヶ月の赤ちゃんに話し掛けるお母さんの言葉を録音し、その音声のスペクトル解析を行なった。すると、その言葉には、明確な「vocal fingerprints (音声の特徴)」が認められたという。このお陰で
"Specifically they can segment words into syllable better and they can learn novel words better and that probably encompasses these timber features."
[ とくに、赤ちゃんにとって、お母さんの言葉を音節に分けて、よく聞くことができ、新しい言葉も覚えやすくなる。それは、おそらく、これらの声音の特質を包含するものだ。]
研究では、父親や祖父母について調査しなかったが、母親とほとんど同じような赤ちゃん言葉の特徴があるものと推測している。
赤ちゃんには、「speed and pitch (語りかける速さや声の高さ)」だけではなく、赤ちゃん言葉の「timbre (声音)」が重要になっていた。
なお、Dr Piazzaらの研究の詳細は、医学雑誌「Current Biology」に発表された。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)