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おせっかいはいや!:あたしをほっといて! (BBC-Newa, July 7, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/172D6/production/_93643949_mediaitem93643948.jpg

 ことばを覚えたての子どもは「あれ何?、これ何?」と、しつこく親に聞く。また、子どもでもないのに、他人のことを「あれ、これ」と詮索するのが大好きな人もいる。

 そんなとき、Englandでは「Lay-overs for meddlers.(あんたには関係ないことでしょ)」と言うそうだ。「It's none of your business.」よりも、言い回しが古風で、言葉の響きが柔らかい。ちなみに、「ほっといて!」は「Leave me alone.」。

 これとほぼ同じようなことが、スコットランド西部の港町「Oban (オーバン)」で起きている。
"It said sea pups are left behind when their mother goes out to hunt."
"Seals quite often haul out on stretches of beach or rocky areas for a rest, so just because a seal is on the land does not mean it is unwell or in distress."

[ お母さんアザラシが餌を探しに海に出ているとき、アザラシの子どもは浜辺に置いてきぼり。]
[ アザラシは、休息をとるために、浜辺や岩の上に這い上がって寝ころんでいることが多いもの。だから、陸に揚がっているからといって、それは病気でも何でもないこと。]

 ところが、こんなアザラシの子どもの姿を通りすがりの人が見て、「abandoned or in difficulty (母親に見捨てられたか、よわっている)」と勘違いし、すぐに「The Sea Life Sanctuary」に連絡したり、アザラシの子どもに手を掛け、海に戻そうとする行動に走る。

"But once a pup separated from its mother and comes into contact with humans it cannot be returned."
[ しかし、一度、子どものアザラシがお母さんアザラシから引き離されて、人間に接触すると、自然に戻れなくなってしまう。]

 だらか、明らかに怪我をしていたり、病気だと確認できない限り、少なくとも12時間は遠くから離れてずっと様子を見ることが必要だという。
 このような基本的な知識がない観光客が増えたせいか、アザラシの救助も手がける「The Sea Life Sanctuary」に連絡する人が、昨年度に比べて 29%も増えた。でも、そのほとんどは、まったく「unnecessary rescues (むだなレスキュー)」に終わることが多い。

 アザラシの子ども (sea pups) にとっては、せっかく気持ちよく日向 (ひなた) ぼっこをしている最中に、人間に起こされるなんて、それは「おせっかい」そのもの。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com