少女のPS製飛行機:ウェールズを空高く飛んで241km先に着陸 (BBC-News, May 4, 2017)
魔法使い (witches) は、人の目に見えないけれど、本当にいるのかも知れない。そんな話があった。
Wales の北西部「Gwynedd (グウィネズ)」は、地図上のシルエットがまるで魔女の顔立ちにそっくり。その魔女の頭に乗るように位置する島が「Anglesey (アングルシー島)」。Anglesey と Wales との間は「Menai Strait (メナイ海峡)」で阻まれ、1826年「Menai Suspension Bridge (メナイ吊り橋)」が完成するまで、住民は大変な交通の不便を強いられた。
さて、この 3月末のこと。Ms Abbie Lee は 2人の娘を連れて、その橋にやって来た。子どもの手には、それぞれ全長 55cmのポリスチレン製の飛行機が握られている。
そして女の子たちは、各自、自分の名前と住所を飛行機に書いて、橋の上から、これを飛ばした。
しばらくして、娘の一人Tamara ちゃんに postcard (絵はがき) が届く。差出人は、イングランド中部「Leicester (レスター)」に在住のKathyさん。手紙の日付は 2017年 4月29日とあった。Tamaraちゃんの飛行機を Leicester の「Bradgate park (ブラドガット公園)」で見つけたと言う。
Wales の Anglesey と Leicester との距離は直線にして、241km (150miles)。ほぼ富士山と京都間の直線距離に匹敵する。
Leicester 大学の Andrew Blain 教授 (物理学) は
"If there was lots of convective, thundery wether, perhaps ic could been lifted up in a cloud and bowled along as far as Leicester."
"The winds on the day would have had to be right though."
[ その日、上昇流が頻繁に発生し、雷がなるような天気であったなら、もしかして、飛行機は雲の上まで舞い揚げられ、遠くLeicesterへと運ばれたとも考えられる。]
[ もちろん、その日の風も、ちょうどうまい具合に吹いてくれただろうが。]
しかし、Blain 教授は疑い深い (sceptical)。余計な一言を、次のように加える。
"It was more likely that someone helped it along its way."
[ 誰かが、こっそり手を貸したのでは。]
どうも、物理学者は夢がなくて、困る。
(写真は添い付のBBC Newsから引用。)