弱い者いじめの殺戮(さつりく)で年間死者100万人：カビ菌 (BBC-Health, July 5, 2016)
微生物 (microorganism)「菌類 (fungi)」の仲間は、地上に 500万種以上も存在する。その中には、酒やパンの製造に欠かせない酵母菌 (yeasts) やカビ (molds )、キノコ(mushrooms) も含まれる。そして、まれに凶悪な殺人鬼が潜んでいることもある。
現在、指名手配中の極悪 3 種は、
・Aspergillus - which affects the lugs.
・Cyptococcus - which mainly attacks the brain.
・Candida - which infests mucosal membranes including in the mouth and genitals.
・アスペルギルス菌 ：肺を冒す
・クリプトコッカス菌 ：主に脳に感染する (クリプトコッカス髄膜炎)
・カンジダ菌 ：口や陰部の粘膜に感染する
ScotlandのAberdeen大学Neil Gow教授によると、
"Most people know about mild fungal infections, but nobody's ever died from athlete's foot."
"However, a million people die a year from fungal infections and we need to understand these different types of infection and how to deal with them."
[ ほとんど誰でも知っているように、水虫のように軽いカビ菌(真菌)の感染症では死ぬことはない。]
[ ところが、実際には、カビ菌で年間 100万人が死亡しているのだ。したがって、カビ感染症の実態を把握し、どのように対処するかについて理解を深めなければならない。]
とくに､臓器移植後に免疫抑制剤を投与された患者や HIV 感染者など、免疫力の弱まっている人がカビに感染すると、命にかかわるほどの重体に陥る。
目が離せないのは、イングランド南西部のある病院で一挙に 40人の感染者が発生した、新型 (new strain) の「Candida auris」。このカンジダ菌は 2009年、日本で始めて発見され、その後、アジア一帯に感染が広がり、南アメリカ大陸の一部でも確認されている。
突然現われて (emerging pathogen)、しぶとく (extremely tough)、薬に対して抵抗力が強く、ワクチンもない。しかも、入院患者の間にまたたく間に広がってしまう「Fungal infection (真菌感染症)」。人類にとって、ガンに勝るとも劣らない強敵であることに違いない。
（写真は添付のBBC Newsから引用。）
