アスピリン(バファリン)はガン(癌)に効く?:大型臨床試験スタート (BBC-Health, October 22, 2015)
11,000人のガン患者の協力を得て、これまでにない大型臨床試験がイギリスでスタートした。
アスピリン(バファリン)の投与がガンの「免疫療法 (immunotherapy)」に欠かせないとする研究結果を、9月4日のBBC-Health「Aspirin 'might boost cancer therapy' [バファリン(アスピリン)免疫療法:ガン細胞を叩きのめす」と題して報告した。
この数年、ガン再発防止効果を含めて、アスピリンの効能に関する激しい議論が起きている。研究者は次のように話す。
" If it is proven to work, scientists say it would be 'game-changing', by providing a cheep and effective way to help more patients survive."
[ もし、アスピリンがガンに効くことをはっきりさせれば、医療に「革新」が起こるはずだ。安価で効果的な治療法が確立され、患者の延命につながるようになるからだ。]
"The trial aims to answer this question once and for all."
[ したがって、この臨床試験の目的は、(ガンに対するアスピリンの効能の有無に関する)この問題に、きっぱりと決着をつけること。]
臨床試験には、「チャリティイ英国ガン研究所 (The charity Cancer Research UK)」と「英国保健研究所 (The National Health Institute for Health Research, NIHR)」が資金を提供し、被験者は、今後5年間、毎日、アスピリンを飲み続けることになるという。
ただし、被験者を幾つかのグループに分け、それぞれのグループごとにアスピリンの成分量 (doses)を変える予定。もちろん、投与する薬には、「プラシーボ (placebo)」すなわち「偽薬 (dummy pills)」も含めるそうだ。
[ 少量のアスピリン投薬は、すでに、心臓病の薬として、毎日たくさんの患者に処方されている。]
" Many people are already prescribed daily, low-dose aspirin as heart drug."
[ しかし、科学者は警告する。アスピリンは、誰にでも効くというわけではないので、医師のアドバイスなしに服用しないこと。アスピリンを毎日、服用すると、潰瘍や胃の出血、ときに脳の出血などの副作用が発生し、深刻な健康被害を受けることになる。]
"But scientists warm that aspirin is not suitable for everyone and should not be used without medical advice. Taking the drug everyday comes with a serious heal warning as it can cause side effects such as ulcers and bleeding from the stomach, or even the brain."
(写真は添付のBBC Newsから引用)