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フルーツ・スナック:スイーツよりも砂糖がいっぱい (BBC-Health, May 29, 2015)

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 チョコたっぷりのエクレアにはイチコロだ。みたらしダンゴにも、つい惹かれる。でも、ちょっと待って。口にする食品は、その原材料を確認した方がいい。製品ラベルに「砂糖」の文字が一番先に記入されていませんか。

 フルーツ・スナックも同じだ。果実・果汁を原料としたスナック(fruit snack)のこと。果汁グミ、グミキャンディ、グミ菓子、ドライフルーツなどが含まれる。

 さて、イギリスでは、「糖分の摂取を減らして健康を守ろう」と呼びかける科学者研究グループ「アクション・オン・シュガー」(Action on Sugar)が活躍中だ。そのグループが、イギリスの店頭で販売されているフルーツ・スナック商品94種について、砂糖の含有量を調べ、その調査結果を公表した。
 なんと、調査した商品の84% (80品)に、100g当たり47g以上の砂糖(sugar)が含まれていた。この砂糖の量はティスプーン約12杯分に相当する。つまり、口にするスナックの約半分は砂糖ということになる。この結果に、専門家からも「ショッキングで恐ろしい(stunning and frightful)」の声があがる。

 「100g当たり47gの糖分」は、日本でも販売されて、人気の高いHariboスターミックス(Haribo Starmix)の砂糖含有量。さらに日本ではドライフルーツ、果汁グミの愛好者も多いが、注意が必要だ。
 
 メーカーの販売戦略は巧妙そのもの。子供向けのグミ菓子では、熊、指輪、卵焼き、ハートなどの形で攻める。大人向けには、フルーツ、「ヘルシー」、オーガニック、人口甘味料・人口着色料無添加、などでアピールする。さらに、カバーにはグリーン、ブルー系統のデザインでその「ヘルシー」さを盛り上げる。

 しかし、砂糖を摂りすぎると、どうなるか。イギリスに住む年齢5歳の子供の30%に虫歯があり、11歳から15歳(小学高学年から中学生)の子供の3人に1人が太り過ぎまたは肥満だ。英国保健省(The Department of Health)では、砂糖の過剰摂取と肥満の対策を、今後の取り組むべき優先課題としている。

 そもそも、食生活上、「砂糖はまったく不要」。フルーツに砂糖がたっぷり加えられると、おいしくはなるが、フルーツの「ヘルシー(healthy)」は犠牲になる。メーカーの「ヘルシー」なフルーツ・スナックはかなり怪しい。
 子供に与えるお菓子も、大人が食べるお菓子も、製品ラベルにもっと注意を払って、選択するようにと、記事は勧める。もっともな話しだ。

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