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中年は焦燥に惑う:情熱を傾けることがあるのか、と! (RTE-News, December 6, 2019)

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 人生の運、不運はどうしようもない。かって就職氷河期と呼ばれ、大手金融会社さえ倒産するほど日本の経済活動が大混乱に陥った時代、若ものの就職先の選択肢が急減し、おもい通りに行かない社会の壁に阻まれて、学生の多くはふてくされていた。
 そして、その頃に大学を卒業した若ものは、とっくに「青年 (youth)」と呼べない世代に入った。元気と力、希望に溢れていた若ものの間に、「格差 (gap)」が広がっている。

 人生は決して「お金」や「地位」だけが大事なわけではない。しかし、この「中年期 (middle age)」にあって、すでに億を超える富・財産を抱えて、自由、気ままに暮らしている人や、社会的に高い地位に就いた同世代の仲間の噂も耳にするようになる。それは、ほんの一握りの同世代人間と分かっていても、自分の境遇と比べてしまい、いらだちがつのる。

 一方、ともに学んだ学友の中から、他界する人も出始める。否応なしに、「mortality (死)」に向き合わざるをえない。
 体力の衰えも気になる。学生時代は、徹夜でバイトをしたり、遊び歩いた若ものでも、中年 (35-50歳)に入ると、そんなムチャはできなくなる。
 また、新しいことにチャレンジしようにも、ほとんどの人にとって、毎日の仕事や生活、家族のことなどに追われ、それどころではなくなる。自分の自由にできる時間さえ持てないのだ。

 中年とは、人生の「狭間 (transitional times)」にあって、これまでの人生の「焦燥」と、今後の人生の「不安」に駆られる時とも言えよう。
 ただし、ここで、「doom and gloom (お先真っ暗)」と、ふてくされたり、儘ならない仕事や生活の現状に愚痴を並べ立てても仕方がないことだ。

 では、どうすればいいか。
 人生の「見直し (stocktaking)」にはコツがある。今の自分が「人生の目標(life purpose)」に向かっていると言えるか。あるいは、本当にやりたいことに「情熱(passion)」を傾けられているか。内なる自分に、問いただしてみることだ。

 人生の目標は、つくり上げるものではない。すでに、そこにあるものだという。ただ、人は、それに気づかないだけだとも。「喜んでできること」、「自分の力でできること」が人生の目標ではないだろうかと、RTEは指摘する。
 今、仕事で悩み、苦しんでいるとしたら、それは、人生の目標に向かっているとは言えないのだ、と。
 
 さて、見直しの次のステップは、生きる上で、こうありたいと思う「情熱(passion)」探し。

① 「If my life is ideal, I am ......... .」(もし、自分の人生が思い通りになるなら、自分は・・・・・したい。)
 
 上の文章の空白箇所に『どうありたいのか』を、心に浮かんだ順に紙に書いてみる。そして、それを15回繰り返す。

② それを終えたら、その15ヶの中から、優先順位の高いものを5ヶ選び出す。

③ 「こうありたい」の特徴を明確にする。なぜ、そのように思うのかを含めて。

 すると、あなたの人生の目標が見えて来る。情熱を傾けて、あなたにできることがきっと見つかるはずだ。

                    (写真は添付のRTE Newsから引用)

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