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クヨクヨ悩むと:染色体のテロメアが縮まって、早死する (BBC-Health, August 27, 2019

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 旅も人生も同じようなもの。旅先で楽しいことが一つあると、楽しくないことが10もある。また、人生には、悩むこともあれば、腹立つことや、心配で夜も眠れないことだってある。
 しかし、どんなに、楽しくないこと、心配事があっても、そのほとんどは、何とかなるものだ。「完璧さ (perfection)」を求めない限り、たいていの悩み事は、その内、自然消滅してしまう。

 それに「どうしたら良いだろうか」と、あれこれと思いを巡らせても、感情が高ぶっている間は、名案・解決策は浮かばないもの。
 いっそ、「Everything will turn out well.(全てうまくいく)」と、肩の力を抜いて自然体で構えると、「全てうまくいく」ことが多い。これが「positive thinking (前向き思考)」あるいは「optimistic outlook (楽観的な物の見方)」だ。

 これまでの研究によると、ストレスは染色体末端の「telomeres (テロメア)」を短くし、細胞の老化を早める。そればかりか、ストレスが免疫システムの悪化を招くため、心臓疾患、糖尿病、ガンの発症リスクが高まることも証明されている。

 さて、「Boston University School of Medicine (ボストン大学医学研究科)」の Dr Lewina Leeらの研究グループは、女性看護師70,000人と男性軍人1,500人の被験者の協力を得て、「楽観性 (optimism)」をA,B,C,Dの 4段階に評価し、その評価レベルに基づいて被験者を4グループに分け、被験者の健康状態、運動量、食生活、喫煙量、アルコール摂取量などについて調べた。(詳細は「The proceedings of the National Academy of Science」に発表。)

 すると、最も楽観性に優れたAグループは、楽観性に劣るDグループに比べて、寿命が平均11 - 15%も長く、そのほとんどが85歳以上と、長寿であることを発見した。

 ただし、この研究では、なぜ、楽観的な人が、長生きするのかについて医学的に説明することはできない。
 Dr Leeによると、楽観的な人は、楽観的な行動をし、「うつ (depression」とはほとんど無縁だ。それに、楽観的な人は、目標を定めて、自身をもって、これを成し遂げる傾向があり、ストレスを受けても、上手に感情をコントロールできるとも言う。

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おわりに:過去の失敗、将来の不安に、あれこれと悩むことは、バカバカしい。それはそれだ。古代ローマの詩人「Horatius (ホラティウス)」は「Carpe diem (この日を摘め)」と言った。今、この瞬間を大事し、終わったことも、これから先のこともクヨクヨしないこと。これが健全な自分を保つ秘訣。
                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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