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刑事責任が問えない「子ども」:武器を持ち歩いて、危険この上ない! (BBC-News, July 23, 2019)

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 アイヌ民族は、腰に「マギリ (小刀)」を所持していた。その鞘 (さや)には、目を見張るような、アイヌ独特の渦巻き文様が丁寧に彫刻されている。
 マギリは、決して武器ではなかった。多くは狩りや日常生活の用具として使われたという。

 ところで、小刀は英語で「knife」。これは小さな子どもでも知っている。
 しかし、Englandがフランスに征服される以前、すなわち「The Norman Conquest (ノルマン征服 [1066年])」の前まで、アングロ系イギリス人は、ナイフを「cnif (クニフ)」と呼んでいた。
 イギリスを征服したノルマン系フランス人は大威張りだった。その勢いで、「代書人(scribes)」は「cn」で始まる英単語を「k」に変えてしまった。
 これが、現在、発音に寄与しない「k」がナイフに残って、英語を外国人にややこしい言語にしている理由の一つだ。

 もちろん「knife」には、果物ナイフにテーブル・ナイフなど用途によって様々なタイプがある。しかし、基本的には「a cutting instrument (ものを切る道具)[COD]」だ。
 それを、年端(としは)もいかない、それも、思春期 (第二反抗期)にあって、感情コントロールの利かない子どもが持ち歩くとは......。殺傷事件を犯しても、罪に問えない精神障害者と同様の扱いとあっては、運悪く、犯罪に合った被害者は、泣くに泣かれまい。

 昔から「気違いに刃物」と言った。何をしでかすか分からない人が、危険なものを持ち歩いて、危険この上ないことの喩(たと)えだった。

 UKの内務省 (The Home Office)が「The Millennium Cohort Study (2000年誕生児調査)」の一環として、2000-2001年にEnglandとWalesで生まれた子ども (年齢13-15歳) 11,024人の「behaviour study (素行調査)」を実施した。

 その結果、調査対象者の 3.47%が、ナイフなどの武器を持ち歩いていることが分かった。なお、物騒なものを持ち歩いている子どもの 71.3%は男の子だった。
 このサンプル調査結果の数値に基づいて、EnglandとWalesに在住する14歳の子どもで、ナイフなどの武器を持ち歩いている男の子の数を計算すると、17,521人となる。

 なお、ナイフなどの武器を持ち歩いている子どもの約1/3は、自分の身を守るために使ったことがあると回答。また、この子ども達は、ナイフなどを持ち歩かない子どもに比べて、麻薬(違法薬物)に手を染める傾向が強かった。
 ただし、ナイフなどの所持に関しては、白人、黒人、アジア系などの「ethnicity (民族性)」の明確な違いが、認められなかった。

 子ども達が、ナイフなどの物騒なものを持ち歩いている背景として、

・子ども達が、深刻な暴力事件 (serious violence)に巻き込まれることが多い。
・虐待 (maltreatment)や虐め (bullying)に合っている。

が挙げられるという。

これは、もう、漫画家 手塚治氏の「マッド・パー」の薬の世界だが、「いかれた子ども」をいさめることのできない大人の世界も、狂っているとしか言いようがない。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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