ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

「「貧困」:それは避け難い天災か、それとも人災 (man-made calamity)か (BBC-News, June 26, 2019)

f:id:hiroshinews:20190704061955p:plain

「贅沢 (extravagancy)」とは、必要以上に金銭・資源を消費することだ。わずかな給料で「Mercedes-Benz」を乗り回し、汗水流して働くことが大嫌い。『一生、嬉し、楽しで暮らして、何が悪い』と居直る若ものが少なくない。
 
 しかし、Aesop (イソップ)は、「The Ants and the Grasshopper (アリとキリギリス)」を書き上げ、働くべきときに、働かないで、遊び暮らす人間を揶揄(やゆ)した。

 それに幸運の女神も、決して一生ついて回るわけではない。疫病神、貧乏神だって、取り憑くチャンスを虎視眈々と狙っている。
 普通に暮らしている人が、事故・災害、病気、離婚などによって、一瞬にして貧困のどん底に落とされることだってあり得る。貧困は、「天災 (natural disasters)」のときもあるが、「人災 (human-made calamities)」も多いのだ。

 以下は、よく知られた「proverbs (ことわざ)」だ。

・Poverty is not dispose, but it is a great inconvenience.
[ 貧乏は恥ずべきことにあらず。されど、不自由極まるなり。]
・When poverty comes in at the door, love flies out of the window.
[ 貧乏が戸口から入ると、愛は窓から逃げ出す。]

 愛も余裕も失って、貧乏は、人の心まで貧困にする。まして子どもを抱えたシングル・マザーにとっては、情け容赦のない、窮屈な生活が、その前途を暗くする。

 UKで「poverty (貧困)」とは、「household income (家計所得)」から「housing cost (住宅費)」を差し引いた「disposable income (可処分所得)」の金額が、UK全体の「median value(中央値)」£28,000 (約382万円)の60%に当たる£17,000 (約233万円)以下。

 Scotland自治政府の最新の調査データによると、Scottishの子どもの1/4(約24万人)が貧困家庭で暮らしている。
 しかしUK政府は、2010年から「social security (生活保護)」の切り詰め策を実施。毎年£3.7bn (約5,050億円)を削減している。

 このためScotland自治政府は、このUKの「austerity (緊縮路線)」を見限って、来年度から、独自の「family income supplement (家庭所得補助制度)」を導入することにした。 これは、2022年に予定していた「poverty benefit (貧困給付金)」を前倒しで実施するもので、来年度から「low income families (低所得家庭)」に給付し、貧困で苦しむ人々を救いたい考えだ。政府はこれに必要な緊急予算約£0.5bn (約68億円)をすでに確保したとか。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com