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「地撮り写真」はまり過ぎ:自己愛性パーソナリティ障害のリスク増! (BBC-News, November 17, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/695/cpsprodpb/7C29/production/_104358713_morgancomp.jpg

 余りにも一つのことにこだわり過ぎると、深みにはまり、病みつきになってしまう。若い女性に人気の、「selfies (自撮り写真)」の Social media貼付も、例外ではないようだ。毎日、自分の「決めポーズ」を「Instagram」などにお披露目しては、他人の「comments (評価)」、「lipsticks or flattery (お世辞)」が気になって仕方がない女の子。
 みんなが映画スターやモデルの気分になって楽しむ。これって、本当に健全なお遊びなのだろうか。

 Swansea大学の Phil Reed教授らの研究グループは、18 - 34歳の被験者 74人に協力を依頼し、4ヶ月間にわたって被験者の「perception of self (自己認識)」調査を実施した。
 その結果、「自撮り写真」を頻繁にSocial mediaに流し続けている女性は、徐々に「self-obsessed (自分のことしか考えられない)」タイプに傾いて行き、そのようなものに関心を示さない女性に比べて、「自己愛性 (narcissism)」が 25%も高くなることを明らかにした。「自己愛」が行き過ぎると、「Narcissistic personality disorder (自己愛性パーソナリテイ障害)」になりかねない。

なお、「過度のnarcissism (自己愛)」、あるいは「自己愛性パーソナリティイ障害」の特徴は、以下のとおり。

・自己顕示力過剰(実際よりも自分の魅力・力や成果を誇示し、プライドが高く、偉ぶる)
・自信過剰(何でもできる、エキスパートであるとうそぶき、他人の意見を聞かない)
・他人と自分との区別がつかない
・他人の気持ちに思いが回らない
・他人に対する哀れみ、感謝の気持ちが湧かない
・他人の言葉・注意に傷つきやすく、激しい怒りを示す
・ほめたり、お世辞を言ってくれない人は大嫌い

 事を行なうに当たって、自分自身に「confidence (自信)」を持つことは必要だが、「他人から褒められたい気持ち」が先走ったり、人を見下すようになると、やがて、「他人の心を理解できない」パワハラ・セクハラの加害者になってしまう。
 Reed教授によると、「自撮り写真」を悦に入って、その「post (貼付)」を繰り返すと、確実に「narcissism」のレベルが上がる。

結論:「自撮り写真」の遊びに注意。自己愛の強い「性格」と、その「精神障害」とは、紙一重のときもある。
                    (写真は添付のBBC Newsから引用)

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