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座っての仕事、立っての仕事:健康的で能率が上がるのはどっち? (BBC-News, October 11, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/139E8/production/_103806308_gettyimages-505165106-1.jpg

 罰として廊下に立たせられるのは、わんぱくな子どもにとってつらいもの。しかし、教室で眠気をこらえて、つまらない授業をじっと座って聞いているのもつらい。

 ところで「The British Heart Foundation (英国心臓基金)」が2015年に実施した調査によると、UKのオフィス・ワーカーは 1日平均9時間座って仕事をしている。
 ヒト属 (Homo)は、もともと、野山を駆け回るように進化したはずなのに、そんなに座りっぱなしで机に向かって、その体は大丈夫なのだろうか。また、それで本当に仕事の能率が上がっているのだろうか。

 事実、座ったままの姿勢を長時間とり続けると、「cardiovascular problems (心臓障害)」を引き起こし、「diabetes (糖尿病)」に対する「vulnerability (脆弱性)」が高まる。

 Loughborough (ラフバラー)大学の Dr Fehmidah Munirらの研究チームは、Leicester (レスター)大学病院に勤務するNHS職員 146人を、「intervention group (介入群)」と「control group (対照群)」の2つのグループに分け、その上で、仕事場に高さ調整のできる机を配置して、立っても座っても仕事できる「sit-stand desks」の効果を検証した。

 その結果、この実験プログラムの開始から 1年後には、イスに座って仕事する時間が平均 82.39分も短縮した。
 さらに介入群の被験者は、実験後のアンケート調査に当たって、高さ調整のできる「sit-stand desks」の前で座ったり、立ったりして仕事をすると、「less tired (疲れにくく)」なり、仕事に「没頭 (more engaged)」できて、その上、心配ごとが減り(less anxious)、「生活の質 (quality of life)」が向上したと回答。

 ただし、仕事に対する満足度 (job satisfaction)、認知機能 (cognitive function)、病欠 (sickness absence)に関しては、顕著な進展がなかったとも回答した。
 
 この「sit-stand desks」。Swedenの職場では 2014年から「ごく普通(commonplace)」に取り入れられるようになったし、Denmarkでは、「sit-stand desks」を職場に配置することが雇用主 (enployers)に対して義務化された。

 ヴァイキング (Viking)の子孫は、その先祖同様、やることがすばやい。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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