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高卒前 (17歳以下)の酒・タバコ:体のどこが悪くなるかって? (BBC-Health, August 29, 2018)

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 10代の子どもは好奇心が旺盛。ピーター・パンでもない限り、早く「おとな」になりたいし、「おとな」の世界を知りたいと思うもの。そして、「おとな」のまねごとをしてみたくなるもの。青春期 (adolescent)の「teenagers (ティーンエイジャー)」と呼ばれる中学生・高校生が、酒やタバコに手を出すのも、そんな気持ちからかも知れない。

 もちろん、家庭環境も影響し、親がタバコを吸っていると、その子どもは早くからタバコを吸う傾向にある。近年、UKでは、若い人にタバコ離れが進んでいるとは言うものの、「teenagers」の 5人に 1人は、高校卒業前 (17歳以下)でタバコを吸い始めている。

 しかし、若い人は、「少々無茶なことをしても、死に神など寄せ付けない、寄せ付かない」などと勘違いしてはいけない。

 「The UCL Institute of Cardiovascular Science (ロンドン大学心臓血管科学研究所)」の John Deanfield教授らの研究グループは、UK西部の都市 Bristol (ブリストル)の住民健康調査「The Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPC)」の一環として、2004 - 2008年にかけてBristolに在住する13歳、15歳、17歳の若ものの「酒・タバコ習慣 (smoking and drinking habits)」と「動脈硬化(arterial stiffening)」との関係を調べた。
 とくに注目したのは、次の 2点。

・現在、1日何本のタバコ (cigarettes)を吸っているか。
・お酒を飲み始めたのは、何歳の時からか。

 すると、高校卒業前からタバコを 1日100本以上吸っていたり、ビールを 1日当たり中ジョッキ( 568ml) 2杯以上飲んでいる若ものは、タバコ 1日 20本以下あるいはビール 1日当たり中ジョッキ 2杯以下の若ものに比べて、動脈硬化のレベルが高かった。

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 17歳前から動脈硬化が進行していては、その後の人生で、脳卒中や心臓発作などの「心臓・血管障害 (heart and blood vessel problems)」の発症リスクが高くなる。

 結局、いくら若いとは言え、十代のときから酒・タバコに浸り続けると、確実に動脈(arteries)を傷つけ、「arterial stiffening (動脈硬化)」や「atherosclerosis progression (アステローム動脈硬化症)」を招くことが明らかになった。。

 ただし、若いうちには、まだ救いがある。
 青春期が終わる前に、酒・タバコとの縁を切ると、動脈硬化でボロボロになりかけた動脈も、正常にもとることが分かったという。(研究結果の詳細は医学雑誌「The European Heart Journal」に発表。)
                                                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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