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「喜び過ぎ」も胸に毒:たこつぼ心筋症 (BBC-Health, March 3, 2016)

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 人生は、山あり谷あり、砂漠ありの連続だ。心配 (fear) や悲しみ (grief) で胸が痛み、胸がつぶれそうになることもある。心が「負のストレス (negative emotional stress)」で追い詰められ、しつこく悩まされるからだ。できることなら、人生はバラ色、楽しいことでいっぱい、と願いたい。しかし、世間はなかなか、それを許さない。
 
 ときに、余りに思い詰めて、「胸が苦しくなり (chest pains)」、「息がつけなくなくなる (breathlessness) 」こともある。これが「たこつぼ心筋症(takotshubo cardiomypathy)」だ。「心臓の左心室心尖部 (apex of heart' left vartricle)」の収縮機能が低下して起こる病気。一過性であり、通常、徐々に回復に向かうことが多い。
 これまでは、「不幸なこと (negative emotional event)」が胸を苦しめ、それが原因となって発症するとされてきた。

 では、逆に、「喜び (positive emotions)」が心臓に良いのか?。
 「Zurich 医科大学 (Universitätsspital Zürich)」の Dr Jelena Ghadri らの研究チームが「European Heart Journal」に発表した研究結果によると、「喜び過ぎる」のも心臓に悪いことがわかった。
  なんと、たこつぼ心筋症の 20 件のうち 1 件は、「喜び過ぎ」が原因であったという。これは、「臨床医 (clinicians)」さえ、思いもよらなかったこと。

 被験者 1,750 人の臨床データを分析したところ、心臓に悪い、ポジティブ・ハプニング「positive events」とは、

・誕生パーティ (a birthday party)
・息子の結婚式 (a son's wedding)
・50年ぶりの友人との再会 (meeting a frient after 50 years)
・孫の誕生 (becoming a grandmother)
・好きなラグビーチームの勝利 (a favourite rugby team winning a game)
・カジノで大当たり ( winning a casino jackpot)
CTスキャンで全く問題なしの、一転した判定 ( a computerised tomography (CT) scan giving the all-clear from another condition)

なお、その研究によると、「閉経後の女性 (post-menopausal women)」に、たこつぼ心筋症の疾患者が多いという。とくに、「感受性の強い人 (susceptible )は、注意が必要だ。

 なぜ、「喜び過ぎ」が心臓の負担になるのか。その理由として、おそらく、悲しみと喜びの「感情伝達経路 (emotional pathway)」が同じためではないか、と Dr Ghadriは考えている。
                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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