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ふさいでいると病気になって死ぬ!:それ本当? (BBC-Health, December 10, 2015)

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 「憂鬱で陰気な気分 (being unhappy)」やストレスが続くと、病気になって死んでしまう、と思われがちだ。では、本当に不幸な気分やストレスが人の死を早めているのだろうか。
 オーストラリアの New South Wales 大学とイギリスの Oxford 大学の研究チームが、この問題に取り組み、その研究結果を医学雑誌「The Lancet」に発表した。

 「幸せ度 (happiness)」を

・「never happy (一度も幸せになったことはない)」
・「usually happy (おおよそ幸せ)」
・「mostly happy  (ほぼ完璧に幸せ)」

の 3 つのカテゴリーに分類し、その「幸せ度」と「死亡率 (mortality)」との関係を調べたという。100 万人の女性を対象にした、10 年間に及ぶ研究の結論は、次のとおり。

"Illness makes you unhappy, but unhappiness itself doesn't make you ill."
[ 病気は人を不幸にするが、不幸それ自体で病気になることはない。]

 つまり、「幸せ度 (happiness)」で死亡率が左右されることはなく、無関係 (irrelevant)だ。
Oxford 大学の Sir Richard Peto 教授によると、その幸せ度よりも、健康に深刻な影響を及ぼすのは、喫煙 (smoking)だ。ほんの少しだけ、タバコを吸っただけでも、「早死(early death)」のリスクは2倍に、また、習慣的にタバコを吸うと、「早死」のリスクは3倍に跳ね上がるそうだ。

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 ただし、子どもについては別だ。子どものころに、みじめな状況に虐げられると、その後の健康に大きな影響を与える可能性がある。このため、「今後、人の生涯(lifecourse) に視点を置いた研究も必要」と、コメントが付け加えられる。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

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