ジャガイモ畑でなくした結婚指輪:半世紀ぶりに持ち主の手に! (BBC-News, Dec 3, 2021)
Scotlandの西海岸沖に首飾りのような諸島「Westen Island or Outer Hebrides」がある。その中の一つの小さな島が「Benbecula (ベンベキュラ島)」。その島に住むMs Peggy MacSween (86歳)が、大事な結婚指輪を失(な)くしたのは、かれこれ50年以上も前のことだった。
Ms MacSeenが海岸近くの砂地のジャガイモ畑 (potato patch)で、掘り出したジャガイモをかき集め、手ぶくろの砂を払ったときに指輪が抜け落ちた。家に帰って、はじめて、その金の指輪をなくしたことに気づいたという。その後、何度が探しては見たものの、なくした指輪を、二度と手にすることはできなかった。
そして、時が過ぎた。
あるとき、同じ島の住人 Mr Donald MacPheeが、近所の世間話 ( a negbourly chat)の中で、ジャガイモ畑で結婚指輪を失くした人のことを耳にする。Mr MacPheeは、「Benbecula's Nunton House Hostel」を経営しながら、独学で金属探知機を使った埋蔵物の探査技術を習得した男だった。
Mr MacPheeは早速、金属探知機を持ち出し、金の指輪を探し始める。50年前にジャガイモ畑だった場所は牧草地に変わっていた。その広さ約5,000m2 (0.5ha)を金属探知機でくまなく探した。見つかる確率は 1/100,000。金属探知機に引っかかるのは、錆びた金属破片、ジュースの空き缶、プルタグ (ring pulls)だった。それでも、あきらめずに3日間探し続け、ついに、まぎれもない金の指輪を発見したという。
発見に至るまでの間に、かってのジャガイモ畑にあけた穴は 90ヶ所に及んだとか。
やがて、Mr MacPheeは Ms MacSweenのドアの前に立った。そして、Ms MacSweeenに見せたいものがものがあると言った。それがなんと、50数年前に失くした あの結婚指輪だったのだ。Ms MacSweenは目を疑った。しかし、まぎれもなく、夫との記念の指輪だった。
残念がら、Mr MacPheeは数年前に亡くなっている。きっと、天国で、この結婚指輪の発見を喜んでいるに違いない。
謝辞:この一文をまとめるに当たって、以下の優れた「EuroWeekly」の記事を参照した。記して謝意を表したい。
EuroWeekly: December 4, 2021
・Woman reunited with lost wedding ring 5 years later
(写真は添付のBBC Newsから引用)