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「電子タバコ」は体に有害:これは疑いの余地無し!(WHO報告) (RTE-News, July 26, 2019)

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 数十年前に比べて、タバコのイメージは著しく悪化した。すると、世界第三位の「JT (日本たばこ産業(株))」はじめ、大手タバコメーカー各社は、競って、電子タバコ  (e-cigarette)や加熱式タバコ  (heated tobacco)の広告・販売に力を入れ始めた。
 
 これらの「電子ニコチン送達システムENDS (Electronic Nicotine Delivery Systems)」は、『従来の紙巻きタバコに比べてはるかに健康被害は小さく、禁煙にも役立つ』。こんな触れ込みがまかり通る。

 しかし、これは「misinformation (虚偽情報)」。手っ取り早く言えば、「うそ」だ。

 これが、「喫煙の世界的な蔓延に関する報告書」の最新版で、WHO (世界保健機関)が下した結論。『電子タバコが禁煙に役立つ』との触れ込みには、「insufficient evidence (科学的証拠が不十分)」と判断。むしろ、若ものの間に、新たな「ニコチン中毒患者」を広げるようなもので、人類にとって、電子タバコは「present and real threat (現実の脅威)」と警告する。
 さらに往々にして、電子タバコを吸う人は、紙巻きタバコも吸うことも多いと指摘。

 このWHO報告を待つまでもなく、電子タバコを規制する動きは徐々に高まっている。先月には、USの San Franciscoが電子タバコの広告・販売を禁止。また、全世界の喫煙者の 1/3を抱える中国でも、電子タバコの規制を検討中だ。

 なお、WHO報告書の要旨は以下のとおり。

・世界人口 (推定77億人)の約30%が、タバコを止めたいと願い、カウンセリング、電話ホットライン、医療を通して禁煙に取り組んでいる。タバコを止めたいと思う人で、誰の助けも借りずに、自力で禁煙に挑戦している割合はわずか 4%。

・タバコの喫煙あるいは受動喫煙で死亡する人は、毎年、世界で800万人以上。

・喫煙者数は、2007年以降、減少しているものの、依然、14億人がタバコを吸っている。

・タバコを止めると寿命が延びる。また、健康的になり、充実した人生を送ることができる。
                  (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie