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医師の診断3割に誤り:心筋梗塞 (心臓発作) (BBC-Health, August 30, 2016)

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 これはひどい話だ。胸に異常を覚えて、病院の診察を受けた England と Wales の住民およそ 60万人。しかし、初診の医師の 3 割が、心筋梗塞を間違えて診断していた。

"An initial misdiagnosis can cause 'an increase risk of death'.
[ 病院の初診で、医師が患者の心筋梗塞に気づかない誤診を行なうと、患者の死亡リスクが ( 約 70%も) 高くなる。]

"Although the chest pain is often severe, some people may only experience minor pain, similar to indigestion. In some cases, there may not be any chest pain at all especially in women, the elderly and people with diabetes."
[ 心筋梗塞の患者は胸に激しい痛みを感じることが多いが、人によっては、症状が消化不良のように、さほど胸に痛みもなく、とくに、女性の高齢者や糖尿病の人の場合は、胸にまったく痛みを感じないこともある。]

 このため、男性に比べて、女性に対する誤診 (misdiagnosis) が 50%も高いという。イギリスで、毎年、女性だけでも 28,000人が心筋梗塞 (心臓発作) で死亡している。

 イギリス Leeds 大学の Dr Chris Gale らの研究チームが、2004年 4月から 2013年 3月までの 9 年間にわたる心筋梗塞患者約 60万人の診察記録を調査したところ、その約 1/3に当たる 198,534人の患者が、医師の初診で、正しく診断されていなかったことが明らかになった。

 心筋梗塞(心臓発作)は、主に 2 つに分類される。「Stemi (ST上昇型心筋梗塞)」と「Nstemi (非ST上昇型心筋梗塞)」だ。
 「Nstemi」は、心臓を覆う一部の動脈に、部分的な閉塞があるときに発症し、一般によく見られる心筋梗塞のタイプ。一方、「Stemi」は、冠動脈が完全に閉塞されている状況。どちらのタイプも、心筋 (heart muscle) に深刻なダメージを与える。

 以下は、注意すべき心筋梗塞の「症状(symptoms)」だ。

・Chest pain(胸の痛み):胸に圧迫感や締め付けられるような感覚
・Pain in other parts of the body (体の各所に痛み):胸の痛みが左腕(ときに両腕)、あご、首、背中、腹部に伝わっていくような症状
・Feeling lightheaded or dizzy (目まい)
・Sweating (発汗)
・Shortness of breath (息切れ)
・Feeling sick (nausea) or being sick (vomiting) (吐き気または嘔吐)
・Overwhelming sense of anxiety (パニック発作に似た、打ちのめされるような不安)
・Coughing or wheezing (咳またはぜーぜーと喘ぐ)

 心筋梗塞のように、処置に誤りがあると命にかかわる病気は、たとえ医師であっても、「人任せ」ではいけない。医師の診断が怪しいと感じたら、一刻でも早く、評判の良い他の医師の診断を受けることだ。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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