UFO(?)の残骸:ブリキのタバコケースの中で眠っていた ! (BBC-News, February 9, 2018)
イングランドの東海岸「New Yorkshire (ニューヨークシャー州)」に人口約6万人ほどの小さな町 Scarboroughがある。今から 60年以上も前の1957年10月、その町の郊外に広がる「Silpho Moor」を通りかかった3人男たちは、不思議な物体を発見した。それは、直径が 18in (約46cm) の金属製の円盤形UFOだった。大きなコマのようにも見えた。
そのミニUFOの中には「unintelligible hieroglyphic (不可解な象形文字)」が刻まれた銅板が入っていた。これは宇宙人のメッセージか? 関係者は色めき立った。
なお、UFOの発見が、ソビエト連邦の人工衛星スプートニク 1号の打ち上げから数週間後だったことも、騒ぎを大きくした理由の 1つであった。
"It was tinkered with and sliced into tiny pieces to be investigated by various people."
[ さっそく、その円盤はあれこれといじくり回されたあげく、細かく分断され、多くの研究者によって調べ上げられた。]
ミニUFOは、本当に宇宙から飛来したものか。その最終的な「authenticity (本物)」鑑定は、「The National History Museum (ロンドン自然史博物館)」とManchester大学の手に委ねられた。そして調査結果が出た。
残念ながら、荒野で発見されたUFOは「elaborate hoax (巧妙に作られたニセUFO)」と発表された。
その後、調査された円盤型 UFOの部品・断片のほとんどは、バラバラに持ち去られたり、行方不明となった。ほんの一部だけが「Science Museum (科学博物館)」内の史料保管庫 (archive) の中で、ブリキのタバコケースに入れられ、半世紀以上の眠りについた。
それで、人々はすっかりUFOのことを忘れてしまっていた。
ところが、最近になって、偶然、ブリキのケースが開けられ、UFO再調査が始まった。
Sheffield Hallam大学の Dr David Clarkeが、幾つかのパーツを再度調査した結果、
"I thought it was a prank, but the question remains - who went to all that trouble at great expense and what did they gain from it?"
[ 思うに、これはいたずらでやったことだ。それにしても疑問は残る。いったい誰が多額のお金を掛けてまで、こんな大騒動を引き起こしたのか。そして、得たものは何だったのか。]
その時代、ニセ UFOを作り上げて世界を騒がせてやろうとする風潮があったとすれば、たとえ UFOが偽物であっても「cultural significance (文化的な意義)」は大きいという。
(写真は添付のBBC Newsから引用)