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フラミンゴの足は1本しかないの?:その立ち姿の謎に迫る! (BBC-Science & Environment, May 23, 2017)

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 動物園では必ずと言っていいほど目にするフラミンゴ (flamingo)。長い首から羽にかけてピンク色に染まり、これまた長い足で厳かに立つ。しかも歩くとき以外、地上ではほとんどいつも1本足立ち (one-legged standing) だ。もちろん、その姿勢で眠ることだってできる。
 
 そもそも、英語「flamingo」の語源はスペイン語「flamenco (フラメンコ)」。
 その「flamenco」には、羽が鮮やかなピンクに染まっていることから名付けられた由来がある。しかし、スペインのフラメンコと言えば、カスタネットを手に、あざやかな足さばきで踊る、あの民族舞踊の姿が思い浮かぶ。かっては、派手な衣装を着たジプシーの踊りだった。つまり、スペイン語の「flamenco」には「踊りのフラメンコ」と「鳥のフラメンコ (英flamingo)」の 2つの意味があったのだ。

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 さて、そのフラミンゴは、一体、なぜ1本足で立つのか。未だ納得できる説明がなされていない。St Joseph's大学の Dr Matthew Anderson らが主張するように、体内温度(body temperature) の調整に役立てているのか、それとも左右の足を交互に休めて、筋肉疲労 (muscle fatigue) を緩和させているのか、決着は付いていない。

 そして、さらに新説が加えられた。Georgia 工科大学と Atlanta's Emory 大学の合同チームは、フラミンゴが死んでも、1本足で立ち続けられることを発見したのだ。「passive gravitational stay mechanism (受動重力維持メカニズム)」と名付けられた、このフラミンゴの特技は、その足の構造に秘密があるという。

 フラミンゴの足は内側に少し傾くように付いているため、1本足で立つと、体の重心がその足の真上に来るようになる。つまり、フラミンゴにとって、1本足で立つときが、最も安定した姿勢であり、かつ、どの筋肉も使わないで済む省エネスタイル (less energy style) であった。

 ただし、フラミンゴの体のメカニズム (how) は分かったが,フラミンゴがいつ (when)、どのような場所で (where)、なぜ (why) が1本足姿勢をとるかについては、十分な説明になっていないとする批判の声もある。

                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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