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未来都市「5Gのハブ」を目指せ:スウォンジー・ベイの戦略 (BBC-News, April 16, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/13A1D/production/_95631408_bandage.png

 5G とは「5th generation mobile networks (第 5世代移動通信システム)」の略。先進国間でその技術開発とインフラ整備に鎬(しのぎ)を削っている、マイクロ波を利用した高速大容量通信システムのことだ。

 Wales の南の名門 Swansea 大学の「生命科学研究所(Institute of Life Science, ILS)」は、5G を応用した医療技術開発に成功した。
 包帯 (badage) に内蔵した小型センサ・モニタと医療機関を直接 5Gで結ぶシステムだ。これで、臨床医 (clinicians) は、患者の傷口 (wound) の状態ならびに患者の体調(activity level) を刻一刻とリアルタイムで確認することができる。もちろんデータは全て記録される。
 これまでの医療では、臨床医は患者を1ヶ月あるいは 3ヶ月に一度診察して治療を施していたが、このシステムを利用すると、伝送されてくる 5Gデータに基づいた「患者ごとに最適な治療 (tailor treatment)」が可能となる。

 なお、Swanee 大学の ILS が主導する「Smart bandage trials (スマート包帯臨床試験)」は、今後 12ヶ月以内にスタートする予定。
 この研究は Swansea Bay City (スウォンジー・ベイ市) が、未来の「デジタル・イノベーション」に向けた「5G test hub ( 5G研究拠点」戦略の一環であり、その経費は政策予算 £1.3 bn (約¥1,800億)の一部に含まれているとか。


                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com