エイリアンが待っている?:惑星プロキシマb (BBC-Science & Environment, August 24, 2016)
上半身は人間で下半身は馬。ギリシャ神話のケンタウルス (Centaurus) だ。南の夜空に、この名前の付いたケンタウルス星座が輝く。その星々の中でも「赤色矮星 (red dwarf star)」に分類される「Proxima Centauri (プロキシマ・ケンタウリ)」は、太陽系に一番近い恒星 (star) として知られている。
太陽からの距離は 40兆 km。現在の宇宙船 (aircraft) では、その恒星に到達するまで数千年の年月がかかってしまう距離だ。しかし、宇宙は広い。その広さに比べると、お隣の太陽系は、ほんの戸口 (doorstep) にあるようなものだという。
そのプロキシマ・ケンタウリには、僅か750万km離れた軌道を 11.2日で公転している惑星がある。「Proxima b」だ。地表は岩盤で液体の水があり、生命体が存在している可能性は高い。
London大学「Queen Marry」の Guillen Anggade-Edcudé 氏らの研究チームが科学雑誌「Nature」に発表した内容だ。
惑星「Proxima b」の質量は、地球の1.3倍。その惑星と恒星「Proxima Centauri」との距離は、地球と太陽との距離 1億 4900万kmのわずか 5%に過ぎない。しかし、恒星は衰えた矮星。太陽の 1/1,000のエネルギーを放つだけで、ほの暗い輝きだ。このため、惑星「Proxima b」の地表は、地球とほぼ同様の環境と推測されている。
ロシア人の億万長者 (billionaire) でベンチャー投資家 (venture capitallsit) の Yuri Miler(ユーリ・ミルナー)は、1億ドルを掛けて、光を推進力とする小型宇宙船を開発する計画だ。
計画では、光の速度の 20%で宇宙を航行し、数十年で隣の太陽系に到達する予定。
さて、そのとき、「Proxima b」の生命体 (宇宙人) は、地球からの使者を快く迎えてくれるだろうか。
(写真は添付のBBC Newsから引用。)