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あたまの良い子が生まれるか?:魚油(DHA)サプリの臨床実験 (BBC-News, March 22, 2017)

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 『魚油 (fish oil) を摂取すると頭の良い子どもが生まれる』との触れ込みで、「ドコサヘキサエン酸 (docosahexaenoic acid), DHA)」や「オメガ3脂肪酸 (omega-3 acid)」のサプリメントが、出産前サプリ (prenatal supplement) として販売され、業界は売り上げを伸ばしてきた。

 ところが、「The South Asutralian Health and Medical Research Institute (南オーストラリア州保険医療研究所)」の Dr Jacqueline Gould らの研究チームが、2,500人以上の妊婦に協力を依頼し、10年間にわたって、妊娠から子どもが7歳になるまで追跡調査した結果、魚油サプリを摂取しても「赤ちゃんの知能 (babies' intelligence)」を高めるのに、何の効果も果たしていないことが分かった。

 臨床実験は、DHA、オメガ3脂肪酸それぞれ800mgが入ったサプリメントとプラシーボ (placebo) のいずれかを、毎日服用する方法で実施された。
 この実験で現われた、魚油サプリの効果といえば、わずかに妊娠期間 (pregnancies) が伸びた程度。赤ちゃんの「脳の改善 (brain development)」にはつながらなかったという。

 Dr Gould が BBC 記者に語ったところによると、妊娠中の女性は、健康的でバランスのとれた食事をとっていれば、生まれてくる赤ちゃんの脳を心配して、各種の魚油サプリに頼ることなど不要だ。

 ただし、研究チームは、この臨床実験の結果を立証するためには、もっと長期にわたる大規模な臨床実験が必要であり、現在、その準備中と述べる。

 なお、研究の詳細は、医学雑誌「The Journal of the American Medical Association」に発表された。

                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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エナジー・ドリンク割りウイスキー:「ケガ、事故のもと」だって? (BBC-Health, March 21, 2017)

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 エナジードリンク (energy drinks) と呼ばれるカフェイン(caffeine)含有量の高い清涼飲料水がある。カフェインの他にも、「glucuronolactone (グルクロノラクトン)」、「taurine (タウリン)」、ビタミン類、ミネラル、ハーブ成分まで含むものまで販売されている。店頭には Red Bull、Monster Energy などが並んでいる。

 最近、若ものの間では、ウイスキー、ブランデー、リキュールなどのお酒を、このエナジードリンクで割って飲むのが流行だ。

 ところが、カナダ Victoria 大学の Ms Andra Roemer らの研究チームが 1981 - 2016年の 35年間に発表された研究論文 13編を精査し、その内の 10編から、お酒をエナジードリンクで割って飲むと、転倒 (falls)、喧嘩 (fight)、事故 (accidents) によって怪我 (injuries) をするリスクが高まっていることを明らかにした。
 ただし、このお酒の飲み方が健康に有害であるかについては、今後さらに大規模な研究が必要とされる。

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 カナダの「clinical psychology (臨床心理学)」に関する Ms Roemer らの研究に対して、「英国ソフトドリンク協会 (The British Soft Drinks Association)」事務局長(director general)Gavin Partington は「There is no indication.(確証はない。)」と撥ね付け、「英国食品基準庁 (The Food Standards Agency)」、「毒性専門委員会 (The Committee of Toxicity)」も、科学的な証拠 (evidence) が不明確と否定的だ。

 現在、イギリスでは食品、ドリンク類に含まれるカフェインの量を規制する法律が存在しない。しかし、カフェインの摂り過ぎに注意が必要なことは明らかだ。

"High levels of caffeine can lead to anxiety, panic attack and increased blood pressure.
 Pregnant and breast-feeding women are advised not to have more than 200mg of caffeine over the course of a day."
[ カフェインの過剰摂取は不安神経症パニック発作を招き、血圧値を高める。
  妊娠中および授乳中の女性はカフェイン摂取量を 1 日 200mg 以下にすることが望ましい。]

 なお、カップ1杯のフィルター・コーヒー (Filter coffee) には約 150mg、Cup of tea (紅茶) には約 40mgのカフェインが含まれるという。

 さて、せっかくのお酒だ。リスクを避けるために、次の点に注意しよう。
・keeping a close eye on how much you and your friends are drinking.
・eating food such as pasta or potatoes before a night out.
・tracking the caffeine and sugar content of energy drinks
・avoiding drinking them before going to bed.

・自分や仲間がどれだけ飲んでいるかに注意を払う。
・夜、お酒を飲みに出かける前には、パスタやポテトを食べておく。
エナジードリンクのカフェイン、砂糖の含有量をチェックする。
・就寝前には、エナジードリンクで割ったアルコール類を飲まない。

 結論:「お楽しみ」は、「Do so in moderation.(ほどほど)」がいい。

                (写真は添付の BBC Newsから引用。)

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古いピアノからソブリン金貨:人生が変わるほどの「へそくり」 (BBC-News, March 16, 2017)

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 昨年のクリスマス前のこと、イングランド西部の「Shropshire (シュロップシャー)」で、古いピアノの中に「巧妙に隠されたへそくり (deliberately hidden hoard)」が発見された。
 それは、誰かがしまい込んで忘れてしまうような中途半端なお金とは額が違っていた。ソブリン金貨と半ソブリン金貨が革袋にびっしり入っていたのだ。「人生が変わってしまうほどの金額 (life-changing sum of money)」だったという。現在のところ、発見された金貨の枚数は公表されていない。

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  オークション会社「Fellows & Son」の Ms Alexandra Whittake rによると、ソブリン金貨 1枚 (a gold sovereign) で £220、半ソブリン金貨で £113の価値がある。

 " But, if one was particularly special, like if it had something wrong with it, or there were fewer minted that year, then it would be worth a lot more." 
[ ただし、鋳造の際にミスがあった金貨、あるいは特定の年代に少しだけしか鋳造されなかった金貨となると、その価値はぐっと上がる。]

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 「senior coroner (埋蔵物上級調査官)」の Mr John Elleryが、金貨の隠されていた古いピアノの歴史について調べ上げている。
 ピアノはロンドンの Broadwood & Sons 製で、1906年にイングランド南西部Essex の Saffron Walden に住む Messers Beavan and Mothersole に売られた。後に、同じ地域に住む一家が 1983年にこのピアノを購入し、その後 Shropshire に引っ越した。そして昨年、このピアノが一旦、別の人に渡される。しかし返却され、修理が始まったところで、金貨の発見に至った次第。
 問題は、1906年から 1983年までのピアノの「行方 (whereabouts)」が不明な点だ。

 もし、誰かが、後日こっそり抜き取ろうと、ひそかに金貨をピアノの中に隠匿したものであれば、宝物 (treasure) の発掘と同じ扱いを受け、「the property of the Crown (国家財産)」に帰属する。ただし、所有者が名乗り出るか、その相続人(heirs) が自分のものだと証明できる証拠を提示できれば、話は別だ。

 なお、最終的な審査は 4月 20日に実施され、そこで結論が下される予定とか。

                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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グローバル経済とカロリーの摂り過ぎ:その奇妙な関係 (BBC-Business, March 15, 2017)

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 今から 50 - 60年前の1960年代、イギリスでも「植物油 (vegetable oils)」は貴重な食材 (precious commodes) だった。Leeds大学 Tim Benton 教授のお母さんも、フライ料理を作るときなど、きちんと計量し、大切 (sparingly) に使ったそうだ。

 ところが、この 30年間で大豆、ココヤシなどの油料作物 (oil crops) の生産量が急増し、安価な植物油が世界中に大量に出回るようになった。その原因は、経済のグローバル化 (globalisation) に伴って植物油の自由貿易が促進されたこと。これに加えて、マレーシア、インドネシアなどの国々が、農家に助成金 (subsidies) を出すなど、輸出用植物油の生産に積極的に関与したことにある。

  世界中のどこでも、安価な植物油が手に入るようになったお陰で、貧困国の飢饉(famine) が救われた面は否定できない。しかし、一方で、地域に根付いていた「地産地消」の食糧生産・消費システムは崩れ、Benton 教授が指摘するように

"The poorest of poor have access to cheep calories."
[ 極貧にあえぐ人々は、安物カロリー食品に手をのばすことに。]

ならざるをえなくなったのだ。そして栄養 (nutrients) バランスも崩れた。
 一例としてアンデスのキヌア (quinoa) が挙げられる。アンデス山脈で 7,000年以上の昔から栽培されて来たこの穀物が、栄養のバランスの優れた「superfood」として、ヨーロッパ・北米でもてはやされると、その価格は急上昇し、地元庶民の口に入らなくなった。

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 この結果、裕福な国以外にも、肥満があふれ、今や地球上の人口の過半数を肥満が占めるまでになった。

"A small amount of fat is an essential part of a healthy, balanced diet. But fats are high in calories so eating a lot can increase the risk of becoming overweight or obese. Saturated and trans fats are also associated with heart disease."

[ 少量の脂質は健康でバランスのとれた食事に欠かせない。しかし、脂質は高カロリーのため、これを摂取し過ぎると、過体重、肥満のリスクが高くなる。また、バター、マーガリン・ポテトチップスにそれぞれ多く含まれる飽和脂肪酸トランス脂肪酸は心臓病に深く関与している。]

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さらに、安い食用油がたっぷりと利用できるようになり、料理まで変わったという。中国やブラジルでは、家庭用料理に大量の揚げ油やサラダ油が使われれているとか。
                (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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ぴっちりジーンズ、ハイヒールが体に悪いって!:それ、本当なの? (BBC-Health, March 14, 2017)

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 「イギリス脊椎協会 (The British Chiropractic Association, BCA)」によると、足にぴっちりジーンズ (skinny jeans) や、ハイヒール (high heels)、大型トートバックは首、肩、背中を傷めるので注意が必要だ。
 ファッションの先端を走るモダンスタイル (moderation of outfits) の問題点は次の 6 項目。

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1.Skinny jeans (ぴっちりジーンズ)
 足にぴっちりしたジーンズをはくと、動きにくくなり歩行が不自然になり、膝関節などに大きな負担が掛かる。また、はずみ良く、大股で歩くことなど無理。

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2.Oversized bags (大型トートバック)
 重いトートバッグを腕に掛けて持ち歩くと、背中の痛みの原因になる。

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3.Coats with large fluffy hoods (大型ファーフード付きコート)
 大きなファーフードをかぶっていると視界が遮られ、無理に何かを見ようとして首を痛める。

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4.High heels (ハイヒール)
 ハイヒールを履くと、背柱 (spine) が常に緊張を強いられる。

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5.Backless shoes, eg mules (踵なしの靴、サンダルなど)
 サンダルは踵(かかと)に力が入らないため、足 (legs) や腰 (lower back) を傷めやすい。

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6.Other new trends (その他)
 ファッションショーで登場するような「asymmetric hemlines (裾が非対称のコート)」、「oversized sleeves (ロング・スリーブ)」、「heavy jewelry (ドッシリと重いジェウリー)」も体に良くない。

 なお、イギリス脊椎協会 BCA が 1,062人に対してアンケート調査を実施した結果、その 73%が、服装が原因で姿勢 (posture) が悪くなったり、背中や首に痛みを感じていることが分かった。

 しかし、Limeric 大学の Dr Mary O'Keeffe は BCAの調査結果を真っ向から否定する。何の科学的な根拠もなく (no scientific evidence)、単に人の不安を掻き立てるものだと (scare mongering)。

  添付の BBC Newsではどちらの言い分が正しいか、判断できない。それでも、次の専門家のアドバイスは参考になる。

・keep active.
・get good quality sleep.
・reduce stress where possible.
・maintain a healthy weight.
・try not to worry, in most asses back pain gets better on its own.
・educate yourself about back pain.
・seek help if your pain doesn't improve within a few weeks or is very severe.

・体をよく動かす。
・睡眠を十分にとる
・できるだけストレスを減らす。
・健全な体重を維持する。
・くよくよしない。背中の痛みは、たいてい、自然に良くなる。
・背中の痛みに関する情報を集める。
・数週間過ぎても症状が改善しないか、悪化した場合には、医療機関に相談を。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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「16億年前」の海苔(のり):地球上に最初に現われた植物 (BBC-Science & Environment, March 14, 2017)

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 太陽系の惑星の一つとして、地球が誕生したのは46億年前。そして、42億 8千万年前、地球上に「単細胞の微生物 (single-celled microscopic life)」が現われた。それは、21億年前に、DNA を膜で包んだ核 (nucleus) が内在する真核生物(eukaryotes)に進化し、さらに、12億年前になると、それらが集合した多細胞真核生物 (multi-cellular eukaryotic organisms) が出現する。これまでの「生物の進化の歴史」は、こうだった。
 
 ところが、「スウェーデン自然史博物館 (The Swedish Museum of Natural History)」の Ms Therese Sallstedt らの研究チームは、中央インドの堆積岩の中に奇妙な化石を発見した。それは糸状 (thread-like) で、分厚いコロニー (fleshy colonies) を形成していた。

 これを「シンクロトロン放射X線トモグラフィー顕微鏡画像 (synchrotron-based X-ray tomographic microscopy) 解析で精査した結果、16億年前に浅海域に生息した「紅藻類 (red algae)」の仲間であることが分かった。これまでの定説よりも4億年も前に、紅藻類がすでに地球上に出現していたことの証拠だ。

 この生命体 (organisms)は、約 40兆億個の細胞が集まった人間と同じ「多細胞真核生物」だった。 残念なことに生物の DNA は残っていなかったが、 光合成(photosynthesis) を行なう葉緑体 (chloroplasts) は確認できた。つまり最古の植物(plants) だ。
 なお、紅藻類とは、巻き寿司の海苔 (nori) やアイスクリームに欠かせないゼラチン質 (gelatinous texturing agents) として、食用にされる馴染みにある植物。

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 さて、これからは夢物語。
 もしも、化石からDNAが発見され、遺伝子ゲノムを抜き出して細胞が復元できるなら、16億年前の海苔が食べられることになる。それは、いったい、どんな味がするだろうか。
 どうも、貧乏人は食い気が先に立って、仕様がない。

  Ms Sallstedt らの研究成果は、科学雑誌「PLOS Bioligy」に掲載された。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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「1兆分の1」の驚異的な臭覚センサーで:ガン・血糖値を探れ!  (BBC-Health, March 13, 2017)

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ppm, parts per million」とは、100万分の 1のこと。濃度 (concentration) の単位だ。
 イタイタイ病の原因となった重金属カドミ (cadmium) Cd は、お米 (玄米) に1 ppm まで含まれていても日本国内で流通していた。「健康に及ぼす影響が少ない」と駄々をこねる人の声が大きかったせいか、その値が、ようやく、国際基準 0.4ppm 以下に引き下げられたのは、6 年前の 2011年 2月のことだ。
 カドミ Cd と同じ理由でセシウム 137、ストロンチウム 90 についても、独自判断の基準値が設定されているのではと、危ぶまれる。危険物質に対する基準値設定において「生物濃縮 (biological accumulation)」を科学的に考慮した形跡はないからだ。

 さて、その「ppm」のさらに100分の 1は「1兆分の1」。単位は「ppt, part per trillion」となる。具体的には、0.001mg の塩を純水 1 m3 で希釈した塩分濃度。塩に限らず、これほど希薄な物質の濃度を瞬時に測定できる人工センサーは、地球上に存在しない。

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 しかし、「bio-senso r(バイオ・センサー)」があった。それも計測が難しいとされる「臭覚センサー」。それは「イヌの臭覚」だ。
 その並外れて鋭い臭覚能力を、糖尿病患者の血糖値モニタリングや前立腺ガン(prostate cancer) の診断に役立てようとする研究がイギリスで始まった。

"It is thought that the dogs can pick up the odour of cancer 'volatiles', which travel from the infected cells into the urine as the body tries to dispose of the chemicals."

[ 前立腺ガンの感染細胞から放出された揮発成分が、尿と一緒に排出されると、イヌはこれを嗅ぎ分けることができると考えられる。]

 訓練を受けたイヌの前立腺ガン診断の的中率は 90%以上。なお、前立腺ガンに限らず、乳ガンを早期に発見したイヌの例も報告されている。

 また、「1型糖尿病 (type 1 diabetes)」の疾患者は、ときに20 - 30分毎に血糖値 (blood glucose level) をチェックする必要がある。この病気は発作 (seizure) が起こって直ぐに手当をしないと「昏睡 (coma)」に陥り、死に至ることもある。これでは、夜も恐ろしくて眠れない。
 Ms Claire Pesterfield の愛犬 Magic (マジック) は「medical alert assistant dog (投薬注意介護犬)」だ。24時間、飼い主に付き添い、飼い主のわずかな血糖値の変化も見逃さない。その感知精度も「ppt (1兆分の1)」だ。これまで Claireさんがこの介護犬と過ごした年数は 3年半。その間に、3,500 回も危険な状態を知らせてくれたという。もう、Magic無しでは生きていけないと、Claireさんは話す。

 しかし、とにもかくにも、Magic君は偉い。
"He does it all for a dog biscuit."
[ 彼は、ドッグ・ビスケット 1枚のために、何でもしてくれるのよ。]
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