すぐ痩せたい！：こんな人が騙される (BBC-Health, December 31, 2019)
「今年こそ、絶対痩せる」と、もくろんでいる人は多いはず。ネット上には、痩せ方指南記事が溢れ、痩せたいと思う人の気持ちをくすぐる。「とっておきの痩せ薬がありますよ」､「好きなものを好きなだけ食べても、確実に痩せる方法がありますよ」。
しかし、NHS医長の Stephan Powis教授によると、痩せ薬として密かに販売されている「tea-toxes」や「appitite suppressant products (食欲抑制剤)」などは、副作用が強く、下痢や心臓病を起こしかねないという。
大体にして、飲んですぐに効果が現われるものは、うさん臭い。
USのファッションモデルKendall Jenner (ケンダル・ジェンナー)が二日酔い対策の「nutrient therapy (栄養療法)としてビタミン点滴「Ⅳ drip」を受けたところ、激しい副作用を起こして入院する騒ぎがあった。
「Ⅳ drip」は食塩水 (saline solution)に Mg, Ca, ビタミンC, ビタミンB群などを混ぜた栄養剤のようなもの。これを二日酔いを治すために使い続けると、吐き気 (nausea)、肝障害 (liver damage)を招き、ときにビタミンAの過剰摂取で死に至ることもある。
体重を落とすにしても「fad diets (気まぐれダイエット)」や「quik-fix diets (一時しのぎのダイエット)」はほとんど効果がない。むしろ体にとっては害をなす。
ムダな体脂肪を少なくするには、時間が掛かるもの。健康的な食事を心がけ、栄養バランスや食事量を調整する必要がある。
お酒はほどほどにして、十分に睡眠をとり、野外にでて新鮮な空気を吸って、運動すること。
『体の中をきれいにする』と謳う「detox (解毒)」剤、ドリンク類のほとんどは意味がない。
詐欺グループの「a quick buck (手っ取り早い金儲け)」に引っかからないように。
(写真は添付のBBC Newsから引用）
