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「Gorillas (ゴリラ)」は Homo (ヒト属)よりも偉い:その理由! (BBC-News April 22, 2019)

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 この一枚の写真に、心が打たれた。威風堂々。Gorillas (ゴリラ)はすっくと立って、胸を張り、ジッと自撮りカメラを見つめる。親を密猟者に殺された子どものゴリラの姿だ。

 2007年、親を銃弾に奪われた、当時4ヶ月と2歳の Gorillaは、救ってくれたレンジャーの Mr Mburanumweを父親として慕い、今は Senkwekwe保護区の「orphanage (動物孤児施設」で、その父親のすることは何でも真似し、2本足で立って後をついて回るという。

 さて、カント (Immanuel Kant [1724-1804])は、『いかなるときも、嘘をつくのは許し難い』と言った。「Lying (嘘をつくこと)」は「human dignity (人間の尊厳)」を損ねるからだと。
 「human (人間)」とは「ヒト属 (Homo)」のことだ。その「human」は動物を獣 (けだもの)と蔑 (さげす) むが、その根拠は、一体、何だろう。
 
 ところで、英語の Gorilla (ゴリラ)は、ギリシャ語の「gorillai」に由来し、その意味は「hairy human (毛むくじゃらの人間)」だ。古代ギリシャ人は、Gorillas (ゴリラ)を森の人間と認め、その「dignity (尊厳)」に溢れる振る舞いに、一目置いていたことが分かる。

しかし、DR Congo (コンゴ共和国)の「Virunga National Park (ヴィルンガ国立公園)」では、武装した反政府グループがベース・キャンプまで公園内に設けて、Gorillas (ゴリラ)をはじめ、多くの動物を密猟している。動物を保護する役目のレンジャーまで、待ち伏せ攻撃 (ambush)に会って殺される。1996年以降の、この22年間で、レンジャーの犠牲者は、Virungaだけで130人以上に上る。

 ヒト属 (Homo)は、進化の過程で、Gorillas (ゴリラ)と袂を分かち合った。それ以来、ヒト属の心 (mind)が、確実に退化 (devolution)した。落ちるところまで落ちたと言っても言い過ぎではないだろう。爆弾や銃で他人の命を奪って、恥じない生物など、「human」以外、地球上には存在しない。
 
むすび:Gorillas (ゴリラ)には「毛の薄い人間」の真似など、して欲しくない。嘘をつき、その上、人間を、そして動物を平気で殺す「品格と尊厳に掛けた生物」の真似など、見苦しくて、切ない。
                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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