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「adult (おとな)」って何:法律上と医学上では大きな違い! (BBC-News, Mar 19, 2019)

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 もう、とっくに「大人 (おとな)」と呼ばれても良いはずなのに、50、60代の「mature adults (年長者)」になっても、「話し言葉」と「書き言葉」の区別がつかず、独りよがりで、赤ん坊のように我が儘、それに、品性にも欠けている「おとな」は少なくない。

 「おとな」の語は古来、心身が一人前になって分別が備わり、少なくとも年少者から尊敬される人間を指した。
 なお、「adult」の語源はラテン語「adultus  (grown-upの意)」であり、CODは「A person who is fully and developed ([心身ともに])十分に成熟した人」と定義する。

 さて、UKの法律では、誰もが18歳になると、「成人」と見なされ、投票権が与えられ、自由意思で結婚できるようになる。もちろん、罪を犯すと、「adult」として裁かれ、処罰を受ける。
 ところが、Cambridge大学の Peter Jones教授によると、過去30年間で、若ものの「微妙な変遷期 (nuanced transition)」が長くなったという。

 蝶にたとえるなら、「caterpillars (イモムシ)」から「butterflies (チョウ)」になる寸前の、「サナギ (pupae)」の期間が存在し、これは「childhood (子どもの世代)」でもないし、「adulthood (おとなの世代)」にも当たらないのだ。
 実際、Jones教授らの研究グループが18歳の若ものの「brain and nervous system (脳およびその神経組織)」を調べた結果、脳 (心)の成熟度には個人差が認められたが、いずれも「成長の過程」にあることが分かったという。

 したがって、この「サナギ」の時期の若ものは、精神的に不安定。些細なことで,「精神疾患 (mental health disorders)」を発症しかねない。

 成人式をとっくの大昔に終えた「聖人君子」が「マジ!」を連発していては、心と体の成熟度が益々かけ離れて行くばかり。生殖器官が成熟しても、脳神経組織が「fully adult(おとなにふさわしい成熟度)」に達していないのだ。これでは自立と自律の精神が固まらない。

                 (写真は添付のBBC Newsから引用)

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