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雁(ガン)撃ちはやめよ、Welsh!:とんでもない、余計なお世話だ! (BBC-News, December 8, 2018)

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 英語の「mania (マニア)」は、綴りが同じギリシャ語「mania」に由来し、その元の意味は「madness (狂気)」だった。現在、英語の「mania」には 2つの意味がある。1つは、精神疾患「maniac psychosis (躁病)」で、他の1つは「「熱狂、狂気じみたこだわり」だ。とちらにしても、他人の声がまともに耳に入らず、周囲のことなどお構いなしの、常軌を逸した精神構造が特徴。
 
 ところで、「gun mania」、「hunting mania」は「発砲狂」と言うべきか。銃を持ち歩き、大自然で平和に暮らしている野鳥を撃ち落としては、異様な興奮を覚える、ある種のヒト属のことだ。ただでさえ、この数十年の間に、キジバト山鳥、スズメなどの姿を見ることがめっきり減ったというのに.....。

 野鳥の姿が消えたのは、イギリスとて同じだ。
 「The Royal Society for the population of Birds (英国王立保護協会RSPB)」が2017年に行なった調査によると、「Greenland white-fronted geese (キバシ マガン)」、学名「A. a. flavirostris」の生息数は、世界全体で20,500羽。このマガンは、グリーンランド西部で繁殖し、冬になるとイギリスに飛来する渡り鳥だ。
 しかし、その飛来数は、近年激減し、Wale「Powys (ポーイス州)」の「Ynyshire reserve (エニシャー保護区)」でも、1990年当時に比べて83%も減ったと、RSPBは見ている。

 そこで、RSPBは、「The African-Eurasian Migratory Waterbirds Agreement (アフリカ・ユーラシア渡り性水鳥保全協定AEWA)」に基づいて、Wales政府も「キバシ マガン」の狩猟を全面的に禁止すべしと主張。政府も2019年に禁止する方向に動いた。

 ところが、これに対して「Countryside Alliane Wees (ウェールズ地方連盟)」の「狩猟団体 (wildfowlers)」は猛反発。「我々は、これまで狩猟の自主規制を実施し、野鳥の保護に力を尽くして来た。AEWAの取組みなど、Walesの野鳥の保護には何の役にも立たない。国際組織の介入なんて、余計なお世話 (unnecessary meddling)だ。」

 これでは「取り付く島」がない。根拠データのない自己主張は、ただの遠吠え。専門家の適切な診断・治療が必要だろう。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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