イギリス主要都市ランキング:最悪の不健全大通り、最良健全大通り (BBC-News, November 1, 2018)
華麗で小ぎれいな高級ショップが立ち並ぶパリの「シャンゼリゼ」は、さしずめ、世界の大通り (High Streets)の代表格。しかし、日本では「大通り」、「目抜き通り」、「繁華街」と言っても、地方のほとんどの都市は、人口が激減したためか、一頃に比べて随分とさびれた。
都心はともかく、通りを歩いている人の姿が、めっきり減った。人通りがまばらになり、商店街が廃 (すた)れてさびれると、空き店舗が目立つようになり、そのような処に、人はますます足を運び難くなる。
事情は、イギリスとて同じようなものだ。
「The Royal Society for Public Health (王立公衆衛生協会RSPH)」が、イギリスの主要都市の大通りの健全性についてまとめた報告書によると、大通りは「不健全(unhealthy)な通り」と「健全 (healthy)な通り」に区分され、最悪の都市は「Grimsby (グリムズビー)」だった。
それに続いて不健全であると認定されたワースト10の都市は以下の順。
Grimsby→Walsall→Blackpool →Stoke-on-Trent→Sunderland→Northamton→Bolton→Wolverhampton→Huddesfield→Bradford
不健全な大通りには特徴がある。「payday lenders (高金利短期貸付け業者)」、「bookmaker(馬券などのノミ屋)」、「tanning salons (日焼けサロン)」、「fast food outlets (ファースト・フード直売店) 」などが軒を並べ、「不健全」とされた大通り都市は、England北部寄りの「deprived area (貧困地域)」に偏っている。
一方、通りに面して「レジャー・センター」、「ヘルス・サービス」、「図書館」、「アート・ギャラリー」、それに交流の場「pubs & bars」などが立ち並び、健全な大通りのベスト1に認定された都市は、ScotlandのEdinburgh。以下の順は次のとおり。
Edinburgh→Canterbury→Taunton→Shrewsbury→Cheltenham→York→Brighton &
Hove→Eastbourne→Exeter→Cambridge
この内Edinburgh、York、Shrewsburyを除くと、いずれもEngland南部に位置する都市だ。
さらに、近年になって、大通りの景色を変えたのは「online retail (ネット販売)」。お陰で、大都会の大通りと言えども、「empty premises (空き店舗)」が目立つようになり、「Toys R Us (トイザらス)」、「Maplin」も閉店に追い込まれた。
(写真は添付のBBC Newsから引用)