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Scotsの飲みっぷり:ドラム缶1本(200L)のビールを1年で飲み干す (BBC-News, June 20, 2018)

https://ichef.bbci.co.uk/news/768/cpsprodpb/154F0/production/_102108278_gettyimages-106669048.jpg

 ガソリン・スタンドなどで見かける鉄製のドラム缶の容量は200L(リットル)。そのドラム缶の中味がビールだとしたら......。

 スコットランド人 (成人) が昨年に飲んだアルコール量は、アルコール度100%に換算して、1人当たり平均10L以上。もちろん、そのアルコールがウィスキーかワインあるいはビールによって、実際に飲んだアルコールの量は違ってくる。
 たとえば、アルコール度が 5%のビールと仮定すると、年間200L。つまりドラム缶の容量と同じ値になる。日本で販売されているビールの大瓶 (633mL) に換算して約 326本分。これは、1年のほとんど毎日、大瓶 1本分のビールを飲んだ計算になる。

 ただし、この数値は平均値だ。したがって、お酒の好きな人 (Scotsの約1/4) は、毎日かなりの量を飲んでいるはずだ。
 とくに貧困地区のアルコールの消費量が多い。アルコールが原因で死亡したり、入院する人の割合は、極貧地区と高級住宅地区では 8倍の差があるという。

 なお、「Scotland Alcohol Strategy Monitoring Report (スコットランドアルコール戦略モニタリング報告書)」によると、スコットランドで、アルコルールが原因で死亡する人は毎週 22人。入院する人も週に 697人で、昨年、アルコール関連で入院した患者数は、1980年代の約 4.4倍に当たる年間24,000人に達した。

 また、24前の1994年当時のスコットランドに比べると、大きく変わった点は、アルコールの消費量でなく、その購入先にあるという。以前は、お酒と言えば、パブ、クラブ、レストランから買うのが相場だった。ところが、最近は、安値で購入できるスーパーや酒屋 (off-licences) に人の足が向かうようになったのだ。

 スコットランド政府は、この5月、全ての酒類を対象とした「minimum unit pricing (最低価格設定)」を施行し、アルコールの安値販売にブレーキを掛けた。
 この法的な措置が、スコットランド人の酒好きに変化をもたらすのか、どの国も興味津々 (きょうみしんしん) に見守っているに違いない。
 
 さらに、改めて言うまでもないことだが、アルコールを飲み過ぎると、ガン、心臓病、脳卒中などの発症リスクを高め、早死を招くおそれがある。くれぐれも、お酒はたしなむ程度に。
                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

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