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宝石?:いや、小鳥にとってはもっと美しい (BBC-Science & Environment, September 13, 2017)

https://ichef-1.bbci.co.uk/news/834/cpsprodpb/B4DB/production/_97799264_clerodendrumtrichotomumvar.fargesii-rhsvickyturner-highres.jpg

 カモミール、ラベンダー、ローズマリーなどの花が終わると、それまで目立たなかった木々に変化が現われる。ゴンズイウメモドキ、山椒、七竈、山法師の実が、紅く色づくのだ。雨の日は、とくに美しく輝き、まるで庭の宝石。コハゼの実は黒い真珠のよう。秋のやわらかく優しい日差しを浴びて、生命を謳歌するかのように、辺りを彩り、小鳥たちの到来を待つ。
 この時期、ヒヨドリ (brown-eared bulbuls) やヤマバトは、ペアであるいは仲間を引き連れて、あちらの山椒の実、こちらの七竈 (ナナカマド) の実と、ついばんでは飛び回る。

 さて、今年は、イギリスの木々にも、「a plethora of berries (たくさんの実)」が紅く熟した。また、これに呼応するかのように、木の葉も衣替えし、美しく「autumn colours (紅葉)」した。庭の Harlequin glorybower (クサギ)、Skimmia japonica (ミヤマシキミ)、Firethorn (トキワサンザシ) はひときわ人目を引く。

 「Plantlife」の Mr Trevor Dines によると、今年は、木(こ)の実が熟するのも紅葉するのも、例年に比べて 3-4週間早いという。

"Dry warm spring encouraged pollinating bees, wasps and flies to be out at peak flowering times in April and May."
"Then, the warm, wet summer was perfected to fruit development, with water around to swell the berries."

[ 今年の春は、乾燥した温暖な気候だったため、木々の花を受粉してくれるミツバチ、カリバチ、ハエなどが、4-5月の花の開花ピーク時に活発に飛び回ってくれた。]
[ それに続いた夏も暖かく、湿度が高かったため、木の実に水分が十分に行き渡って、大きな実となるには最高の条件となった。]

"Berries are a valuable source of food for wildlife, particularly birds."
"Thrushes, blackbirds, redwings and fieldfares feast on berries throughout the winter."
"The seeds pass out through the bird's gut and are often deposited far away, helping to spread plants far and wide.

[ 木の実は野生生物、とりわけ小鳥たちにとって、なくてはならない食糧。]
[ 冬の間、ずうと木の実をついばむのは、ツグミクロウタドリ、ワキアカツグミ、ノハラツグミ。]
[ その実の種は小鳥たちのおなかを通って、多くは遠くに運ばれ、植物にとって生息域の拡大に役立っている。]
                  (写真は添付のBBC Newsから引用。)

www.bbc.com