ヒロシのWorld NEWS

世界のニュースを日本語でお届け!

精巧なトカゲのJim君:本物?、それともゴム製オモチャ (BBC-Earth, October 20, 2015)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/15602/production/_86245578_boscmonitor.jpg

 エジプトでは、「トカゲ (lizard)」は豊饒のシンボルであった。また、その昔、ギリシャ人は、壁を這うトカゲの動きで占ったという。さらにヨーロッパの民間伝承によると、トカゲを粉末にしてワインと混ぜて飲むと、「aphrodisiac (催淫剤)」の効能があると信じられた。

 さて、そのトカゲの話だ。スコットランドの首都「エジンバラ (Edinburgh)」の南西部に West Hailed area (地区)がある。事件は、10月14日(水)、そこを流れる運河 (canal path)で起きた。
 通りかかった Scottishが運河に浮かんでいる大きなトカゲを見つけた。体長は1m弱。じっと動かないので、はじめは、おもちゃ屋で売っているゴム製のトカゲかと思ったそうだ。

 確かに、近くで撮ったトカゲの写真を見ても、それが本物か、それとも精巧なゴム製かを判断することは難しい。ところが、よくよく注意して見ると、これは本物のアフリカ産「サバンナオオトカゲ (Savannah monitor)」だった。英語では、この種のトカゲを「Bosc's monitor」とも呼ぶ。Bosc とは、このトカゲを最初に記録したフランス人科学者の名前。

 「死にかけたトカゲ」の発見者は、さっそく、「スコットランド動物虐待防止協会(The Scotish Society for Prevention of Cruelty to Animals, SPCA)」に連絡し、動物救助員 (animal rescue officer) Fiona Thorburnさんが駆けつけてトカゲを救助した。このトカゲには名前が付けられ、Jim君と呼ばれるようになったという。

 そのThorburnさんの語るところによると、

"Bosc monitor was stone cold and quite poorly when he was found. We suspect Jim has been abandoned, although we can't rule out the possibility he has gone missing from home."

[ Jimが発見されたとき、石のように冷たく、とてもやつれていたの。Jimは、おそらく捨てられたのではないかと思うわ。行方不明の身である可能性も捨て切れないけれど。]

 SPCAは、現在、Jim君の情報を呼びかけているという。
 「どなたか、豊饒のシンボル Jim君です。お心当たりの方はいませんか。」

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com