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「すい星67P」:探査機「ロゼッタ」連れて太陽に最接近 (BBC-Science & Environment, August 13, 2015)

http://ichef-1.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/9122/production/_84845173_outburst_in_action.jpg

  欧州宇宙機関(The European Space Agency, Esa)の宇宙探査機「ロゼッタ(Rosetta)」が、昨年の8月6日、「すい星67P(Comet 67P/Churyumov-Gerasimenko)」に到着してから、早くも1年が過ぎた。現在、すい星67Pの上空30kmにあって、その地形、地表温度等を観測しながら周回している。

 「すい星67P 」は、太陽の周りの楕円軌道上を6.5年掛けて一周する。2915年8月13日(木)03:03 BST(英国標準時)に、その軌道上で最も太陽に近づく「近日点(perihelion)」を通過する。そのとき、太陽とすい星67Pとの距離は1億8千6百万km。ほぼ、地球から火星(Mars)までの距離に匹敵する。天文学者は、この「世紀の瞬間(landmark)」前後で、すい星に何が起こるのかと、かたずを飲んで見守っている。 

 それもそのはず、「アヒルの形をした汚い氷の塊(the duck-shaped "icy dirtball")」の異名をとる「すい星67P」 が、太陽に近づくにつれて、その氷が溶け出し、この数ヶ月間、チリ(dust)やガス(gas)を宇宙に放出してきた。しかし、さらに、7月29日から、まばゆいばかりのジェット(bright jets)が、瞬発的に噴出(outburst)するようになったという。

 すい星67P の活動は、近日点を少し過ぎた辺りで、最高潮(peak activity)に達すると考えられている。それは、地球上で、夏至(summer solstice)を過ぎてから最も暑い日がやって来る(thermal lag)のと同じ理由という。しかし、「その時」がいつなのかは、誰にも予測できない。さぞかし、天文学者はワクワクしていることだろう。今日か、あすか、それとも、もっと後のことか(today, tomorrow, or the day after)。
 
 一方、昨年の11月、母船のロゼッタから切り離されて、すい星67P への着陸に成功した「着陸機フィラエ(Philae lander)」の方である。その気まぐれの(wayward)のジャンピング着地のお陰で、落ち着いたところが図らずも「日陰の地(shade)」。太陽電池の充電が思うようにゆかず、現在、お眠り中(slumbering)だ。

                      (写真は添付のBBC Newsから引用)
 

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