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ペット犬:飼い主に不親切な人を避ける傾向 (BBC-Earth, July 2, 2015)

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  ペット犬は、思った以上に、人間社会、とくに「飼い主と他者との付き合い(humans interacting)」をよく見ているようだ。

 44匹のペット犬とその飼い主が参加した「イヌの行動実験」が日本で行なわれ、その結果が、先月、6月発行の「The journal Animal Behavior」に掲載された。

 実験では、蓋の付いた透明な箱から、一巻のテープを取り出す作業で、ペット犬を連れた飼い主が、隣に座った他者(actor)に手助けをお願いする。そのとき、基本的に①作業に手伝ってくれた人(helper)、②そっぽを向いて手伝ってくれなかった人(non-helper)、③横で見ていた人(neutral person)の3者に対し、ペットがどのように反応するか、と言う内容である。

 実験結果では、飼い主に親切な態度を示さなかった人からは、ドッグ・フードを見せられても、それを拒否する傾向が認められたという。

 「飼い主に対する他者(actor)の意地悪度」を変えた対照試験(control test)の結果も含めて分析すると、ペット犬は1対1の人間関係に加えて、「第3者を含めた人の関わり(third-party interactions)」をも理解している、という結論に達する。

 イヌには、複数の個人の行動情報を集積する能力「social eavesdropping」が備わっていたのだ。
                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)