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Walesの蜂蜜の効能:ミツバチは全ての人間を幸せにしてくれる! (BBC-News, February 19, 2017)

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  蜂蜜 (honey) はチーズ (cheese) と似ている。種類が豊富で、値段も産地によって大きく違う。店頭では、つい、どれにしようかと迷ってしまう。
 しかし、選ぶときのコツは、色と香りにありそうだ。新鮮な蜂蜜は、蓋(ふた) を開けた瞬間に、花の香りが漂う。
 これに対して、せっかくの蜂蜜をオリゴ糖などで薄めた「Made in China」は、廉価だが、品質は不明。水あめのように「甘ったるい」ものが多い。

 この状況はイギリスのWales (ウェールズ) でも同じようだ。養蜂家 (beekeepers) は価格の安い「Made in China」の蜂蜜に苦戦している。

 Walesで養蜂 (beekeeping) に携わる人は 4,280人。昨年 2016年の Wales 蜂蜜の生産量は 307トン。価格にして £3m (約 4.2億円)。
 その蜂蜜は「Welsh native bee (ウェールズ在来種のミツバチ)」が Wales に咲く花々から集めた貴重な滴 (しずく)。在来種のミツバチは、Walesのような寒冷地でもゆっくりと飛び回り、わずかなエサで冬を乗り切ることができる。
 このミツバチが蜜を集めるのに時間は掛かる。しかし、「Made in China」とは「enzyme(酵素)」も「goodness (滋養分)」もまったく違うもの。とても中国からの輸入物には値段でかなわないが、品質で勝負できるという。

 養蜂家の一人は、養蜂技術の奥の深さについて、次のように言う。
"They were on the planet for millions of years before man walked the earth in the fully evolved state they're in today and I feel we are only dabbling at it.
[ ミツバチは、人類が地球上を歩き回る数百万年も前に、すで現在の姿に進化を遂げ、地上に生息していた。私らは、養蜂についてほんの少しだけ分かり掛けたとしか、思えない。]

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 さらに、ミツバチが人間にもたらしてくれるものは、蜂蜜だけではなかった。
 Wales 北部の果樹園 (orchard) に、ミツバチの巣箱 (hives) 14箱を持ち込んだところ、収穫量は 40%も増加したという。ミツバチの受粉効果は抜群だ。

 また、Bosnia, Iraq, Afghanistan の戦場で任務に就いて引退した、「ex-serviceman(退役軍人)」のMr Richard Jonesは、「Post-traumatic stress disorder, PTSD (心的外傷後ストレス障害)」に苦しんでいたが、養蜂に取り組んで、ミツバチに救われた一人だ。

"It has lasting impact. One in three people who have been in a war will experience mental health problems."
[ PTSD は長引く病気。戦場に立つと、3人に1人は、PTSDなどの心の病気を発症する。] 
 ところが、ミツバチの世話をすることによって、きちんと (methodically) 仕事をこなすことや、集中力 (concentrate) を回復することができたそうだ。

 さて、結論。ミツバチ (bees) は、人間を癒し、幸せを運んでくれる。本当に優しい。

 なお、今週の木曜日(2月23日)、Walesの「Machynlleth (マハンセス)」に養蜂家が集まり、「The native Welsh bee (ウェールズ在来種のミツバチ)」に関する会議(conference) が開催される予定とか。
                                                     (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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ジーランディア大陸:南半球に不思議な大陸があった! (BBC-News, February 17, 2017)

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  地球上に大陸が幾つあるかだって?中学校の社会科の時間で習ったような気がする。
6つ、いや 7つかな。その正解は、日本とヨーロッパでは違う。日本では、Europe からEur をとって Asia に組み合わせた「Eurasia continent (ユーラシア大陸)」の名前が好まれるのに対し、ヨーロッパでは、ヨーロッパ大陸とアジア大陸と分けて数える。
 これに Africa, North America, South America, Australia, and Antarctica continentsを加えるならば、ヨーロッパ流に倣うと7大陸になる。

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 ところが、どうやら、地球上には、もう一つの大陸が存在するのでは、との疑惑が浮上した。場所は、南半球の太平洋南西域に横たわる「陸塊 (landmass)」。研究者はこれを「Zealandia (ジーランディア大陸)」と呼ぶ。
 ただし、大陸と言っても、その約 94%が海面下に沈んでいる。大陸の山脈の最高峰に当たる地域が New Zealand の 2つの島 North Island と South Island、それに New Caledonia (ニューカレドニア) というのだ。

 新大陸候補 (contender) の広さは 500万km2。オーストラリア大陸の約 2/3 もあり、けっして侮れない大きさだ。
 一般に大陸と認定される基準 (criteria) は以下のとおり。

・elevation above the surrounding area: 周囲の地形から盛り上がっている
・distinctive geology: 特徴的な地質構造
・a well-defined are: 明確な区分域
・a crust thicker than the regular ocean floor: その一帯の地殻が大洋底の地殻に比べて厚い

 しかし
"There is in fact no scientific body that formally recognises continents. So it could only change over time if future research accepts Zealand on par with the rest so that eventually we might be learning about eight, not seven, continents."

[ 実際には、正式に大陸として認められるための科学的根拠はどこにも存在しない。したがって、時代とともに大陸の数も変わる可能性があり、今後の研究によってジーランディア大陸がこれまでの大陸の仲間入りすることになれば、学校で教わる大陸の数は7つではなく8つとなるかもしれない。]

  現に、1930年に発見され、その後ずっと太陽系第 9惑星と呼ばれてきた「Pluto (冥王星)」は、2006年以降「準惑星 (dwarf planet)」と呼称が変更された。

 さて、余談。日本の科学者が、日本列島は仮称「Japonia (ジャポニア大陸」の一部と主張したら、スズメバチの巣を突っついたような騒ぎになるに違いない。

                              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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サッカー選手のヘッディング:脳外傷を招き、認知症に?  (BBC-Health, February 15, 2017)

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  病気 (diseases) とその原因 (causes) との関係、いわゆる因果関係 (cause-and-effect link) については、これまで、ずっと争われて来た歴史がある。農薬 DDTとガン・奇形、タバコとガン、無機水銀と水俣病、大気汚染と喘息などの呼吸器系疾患、食品添加物や加工肉 (ハム、ソーセージ) とガン、放射線汚染とガンなど多くの例を挙げることができる。

 その都度、関連する業界とこれを擁護する科学者・政治団体は、一般市民の声に猛反発した。確立した (definitively) 科学的な「証拠 (evidence)」はあるのかと。法廷では、調査能力も、資金もない市民・被害者側に、その証拠の提出を迫った。そして、大抵は、都合の悪い事実を隠蔽 (sweep the facts under a carpet) した。

 そこにもう一つ、やっかいな「原因と結果 (発症)」が加わった。サッカー選手(football players) のヘッディング (headers) と認知症 (dementia) との関係だ。
 London大学「University College London」の Huw Morris 教授らと Cardiff 大学の研究者が、共同でプロのサッカー選手 5名とアマチュア選手 1名の計 6名について、死後に「検視解剖 (post mortem examinations)」を実施した。検査対象者のサッカー歴は平均26年。どのサッカー選手も 60歳代で認知症を発症し、亡くなっていた。

 Morris教授らは、脳の解剖結果に驚く。
 いずれのサッカー選手の脳にもアルツハイマー病 (Alzheimer's disease) の兆候が認められ、脳の血管 (blood vessel) に異常がある選手もいた。また、検視解剖した 6人中、4人の脳に異常が認められ、「Chronic Traumatic Encephalopathy, CTE (慢性外傷性脳症)」と診断された。CTEは「memory loss (記憶喪失)」、「depression (鬱)」、「dementia (認知症)」との関わりの深い症状だ。

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 2002年、England のチーム「West Brom Albion」の著名な striker であったMr Jeff Astleは、若くして認知症を発症し、59歳で亡くなった。
 その後、検視解剖の結果、現役時代に繰り返された、重いサッカーボールのヘッディングが脳の外傷を招いていたと判断された。しかし、Mr Astle の娘の Ms Dawn Astle の証言によると、当時のサッカー界は、この事実を隠そうとしたという。

 研究者らは、今回の研究結果がヘッディングと認知症との関係を確定するものではなく、さらに長期間に及ぶ大規模な研究が必要であると、あくまで慎重な姿勢だ。
 また、今のところ、レクレーション・レベルのサッカーや、子どものサッカーゲームでは、脳に外傷を受けることはないだろうと見る。

 なお、一連の研究内容は医学雑誌「Acta neuropathologica」に発表された。
                              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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大気汚染がひどいぞ、イギリス!:EU最終警告を突きつける (BBC-News, February 15, 2017)

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  イギリスの大気汚染 (air pollution) が深刻だ。今年 2017年の年が明けての 5日間、ロンドンは、EU (欧州連合) が定めた大気中の「二酸化窒素 (nitrogen dioxide)」濃度の年間平均規制値 (annual air pollution limit)  40 µg/m3を越えた。さらに、2月に入っても、大気汚染の状況は一向に改善されない。

 ついに「European Commission (欧州委員会)」はイギリスに対して「final warning (最終警告)」を突きつけた。二酸化窒素濃度の高い都市は London, Birmingham, Leeds, Glasgow を含む 16地区。加えて、Germany, France, Spain, Italyにも同様の警告が発せられた。

"The commission said if countries did not take action within two months it could take the matter to the European Court of Justice."
"Nitrogen dioxide comes from sources including factories and vehicles, particularly diesel engineers."
[ 欧州委員会が言うことには、警告対象国が今後 2ヶ月以内に何らかの対策を取らない場合には、欧州裁判所に出頭願うことになる。]
[ 二酸化窒素の発生源は工場と自動車。とくにディーゼル車だ。]

 EU 加盟国全体で毎年 400,000人が大気汚染のせいで死亡し、また数百万人が呼吸器系疾患 (respiratory disease) や心臓血管疾患 (cardiovascular disease) に罹患している。

"Under EU law when air pollution limits are breached member states have to implement air quality plans to bring the levels back down."
[ EU の法律によると、大気汚染の環境基準値を超えた場合、当該国は、基準値以下にするために環境改善策を実行する義務がある。]

"Friend of the Earth said that it was 'shameful' that the UK had breached the limits and called for new domestic registration to protect people from pollution once it leaves the European Union."
[ 国際環境 NGO「地球の友」が語るところによると、イギリスがこれまでも環境基準値ルールを破り、その上、EU離脱後にはイギリス独自の大気汚染基準値の設定を目指すなど、なんとも恥ずかしいことだ。]

 イギリスが、少なくとも現在、EU 加盟国の一員である限り、EU の法を守る「rights and obligations (権利と義務)」が生じるのは当然と、欧州委員会の広報担当官 Mr Alexander Winterstein は言明する。
                              (写真は添付のBBC Newsから引用。

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Star Wars「宇宙哲学」講座:The Force(理力)の深奥に迫る! (BBC-News, February 10, 2017)

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  「force (力)」の語源はラテン語fortis」で、「strong (強い)」の意。
 宇宙の賢者ジェダイ・マスター「Yoda (ヨーダ)」が放つ「The Force」は限りなく強大だ。宇宙戦闘機を軽々と空中に浮遊 (levitation) させ、未来をも読み解く。

 Lucasfilm の映画「Star Wars」のテーマは、「The Force (理力)」だった。
 1977年初めて公開され、この映画を観た人は、聞き慣れない「理力」に戸惑った。理力とは「念力(psychokinesis)」のことか。いや、もっと深い、宇宙を支配するような創造主の力か。それとも宇宙物理学で話題の「dark matter (暗黒物質)」由来の力か。
 とにかく、それは超自然的な力であり、普通の生命体では持ち得ない巨大なパワーを発揮する。Star Wars の観客は、映画のスケールの大きさと、謎めいた「The Force (理力)」に圧倒された。

 そして、新たな「Star Wars」が次々に上映された。George W. Lucasの「The Force」とは、一体、何を意味するのか。どんな哲学的な概念 (concepts) が込められているのか。

 この疑問に答える講座が、Glasgow大学で「The Star Wars day (スターウォーズデー)」に当たる 5月 4日に開かれる。これは一般市民も聴講できる公開講座 (open access course)で、朝から晩までの丸一日 (day-long) の集中講義。ただし、受講しても「degree credits (卒業単位)」には認定されない。

 講義の主題は
"Star Wars and philosophy: Destiny, Justice and the Metaphysics of the Force"
[ スターウォーズとその哲学: 運命、正義、ならびに理力の形而上学的考察]

"It will examine how far people can be responsible for their own actions when their destiny is governed by 'the force'."
[ この講座では、The Force (理力)」の本質、存在意義を探求し、『強大な「The Force」によって自らの運命が支配されたとき、人はどこまで自分の行動に責任がもてるか』について考える。]

  講師は Glasgow 大学で哲学を教える Dr John Donaldson。その Dr Donaldson は次のように語る。

" It's a way of making philosophy more accessible. It's an unfortunate fact that philosophy tends to be hidden away in the universities."
[ 今回の講座は、哲学をもっと身近にする手段の一つ。残念なことに、哲学がどうしても大学に埋もれがちになってしまうのが実情だ。]

 Dr Donaldson は,壮大な宇宙に繰り広げらるドラマ「Star Wars」を通して、その背景にある「free will (自由意志)」,「moral responsibility (道徳的責任)」の「concepts (概念)」について説明する予定だ。
                                      (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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ヒ素汚染「米」から身を守る!:炊飯・調理に一工夫を (BBC-Health, February 10, 2017)

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  ヒ素 (arsenic) は恐ろしい毒物だ。西洋では、その昔、「assassination (暗殺)」に使われ、日本ではヒ素鉱石から「rodenticide (殺鼠剤)」の「石見 (いわみ) 銀山ねずみ取り」、「猫いらず」が作られた。
 ヒ素は土壌 (soil) にも含まれる。Bangladesh では飲み水がヒ素で汚染され、深刻なヒ素中毒に悩まされている。
 
 ヒ素 (arsenic)、無機ヒ素 (inorganic arsenic) のいずれも発がん物質 (carcinogen)。長期にわたってヒ素化合物に曝されると、種々の「慢性中毒症状 (slow burning epidemic)」を誘発する。肌が黒く変色し、ボロボロになる皮膚病やガン (cancer)、心臓疾患 (heart disease)、発達障害 (developmental problems) などを引き起こすのだ。

 EU が昨年の 2016年 1月から施行を開始した食品規制「Regulation 2015/1006」によると、精米のヒ素許容濃度は 0.2mg/kg (0.2ppm)。ただし、幼児・子どもに対しては0.1mg/kg (0.1ppm) とする。
 しかし、この規準について、北アイルランドQueen's大学 Berfast」の Andy Mehang教授は、「甘過ぎる (isn't strict enough)」と訴える。
 ちなみに、日本のヒ素許容濃度は、EUよりも 500%高い 1mg/kg (1ppm)。

 イギリスの米の消費量 (2015年統計) は150 million kg。しかも、ヒ素に汚染された流通米も見つかっている。米 (rice) が土壌からヒ素を吸収し、蓄積する量は小麦 (wheat)、大麦 (barley) に比べて10 - 20倍。仮に日本の規準が適用されるとすれば、毎年、イギリス全土で最大 150kgのヒ素が摂取されることになる。

  Mehang 教授は次のように指摘する。
"We know that low levels of arsenic impact immune development, they impact growth development, they impact IQ development."
[ 低レベルのヒ素濃度でも、人の免疫発達に影響を与え、発育発達に影響を与え、IQ の発達に影響を与えることが分かっている。]

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 BBC の「Trust Me, I'm A Doctor.」の Dr Michael Mosley は、Mehang 教授の協力を得て、実験を行ない、精米のヒ素濃度を劇的に低下させることに成功した。
 それは、炊飯・調理の前に、お米を一晩水に漬けること。お米と水の比率を色々と試したが、1 : 5 でつけ込むとヒ素が良く抜け落ちるという。

 お試しの価値は十分にあるようだ。
                              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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レタスが買えないって!:それなら野山で山菜摘みを(その2) (BBC-News, February 8, 2017)

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   Weeds (雑草) の語義を COD (12 ed) は
" A wild plant growing where it is not wanted and in competition with cultivated plants."
[ 生えて欲しくない場所に生えて、栽培植物と競合する草]

と定義する。
 「雑草のごとく」と形容されるように、その生命力はすさまじい。抜き取っても、抜き取っても、次々と生えてくる「しぶとさ (perseverance)」に、農家・園芸家はずっと泣かされてきた。
 しかし、ScotlandのMr Mark Williamsは、「野草 (wild plants)」、「雑草 (weeds) 」と言っても、その中には、食べて美味しい「wild food (自然食品)」があるという。

 Mr Williams のお薦めは、次の 6 種だ。

・Wild garlic: ラムソン
・Few-flowered leek: ニラネギ
・Hairy bittercress: ミチタネツケバナ
・Pink Purslane: ピンク・パースレーン
・Chickweed: コハコベ
・Watercress: クレソン

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1. Wild garlic: ラムソン
 落葉樹林 (deciduous woodland) や生け垣の日陰 (shady hedgerow) に群生する。しかし、山菜摘み (foraging) で大切なことは、植物の生育に配慮し (considerately)、食べる分だけ、それも必要な部分だけ摘み取ること。
 ラムソンはチーズと一緒に煮込むと、イタリア料理のペスト (pesto) ができあがる。

 ただし、毒草のスズラン (lily of the valley)、イヌサフラン (autumn crocus)、ラッパスイセン (daffodils)、スノードロップ (snowdrops)、マルシアルム (lord and ladies) などと葉っぱが似ているので、注意が必要だ。ラムソンは、その英語名のとおり、独特のニンニクの匂いがする。

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2. Few-flowered leek: ニラネギ
 ニラネギはスコットランド西部、イングランド北部でごく普通に見られる山菜。ラムソンよりも葉が細く、ニンニクの匂いがしない。このため、上述のスズランなどの毒草と間違えないように細心の注意が必要となる。見分けが難しいときは、花が咲くまで摘み取りを待つこと。
 ニラネギは生で食べても美味しいが、ペスト (pesto)、ハマス (hummus) にしても味は格別。

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3. Hairy bittercress: ミチタネツケバナ
  英語名を直訳すると「毛深く、苦いカラシナ」だ。
"Not very hairy or bitter, this little weed is loathed by gardeners."
[ しかし、そんなに毛もなく、苦くもない。この小さな雑草は、園芸家の嫌われもの。]

  湿地を好むが、とにかく土さえあれば、花壇の植え込み、植木鉢はもとより、どこにでも生えてくる。繁殖力も生命力も強く、一年中、目にする雑草。摘み取りは3月から8月が最適。サラダのスパイスにどうぞ。

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4. Pink Purslane: ピンク・パースレーン
 森の木陰や湿地 (dump)、川岸 (riverbanks)、生け垣などで一年中見られる野草。4月から 6月にかけて、淡いピンクか白い花が一面に咲く。花弁は 5枚。幅広の葉っぱは野趣溢れる (earthy) ビートの根 (beetroot) の香り (flavour) がする。サラダにすると春の息吹を届けてくれる。

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5. Chickweed: コハコベ
  日本では、春の七草として一つとして親しまれている山菜。この植物の生命力も強く、
"It's a common weed that can be found growing from cracks in the pavements,"
[ 舗道の割れ目からでも芽を出す、ごく一般的な雑草。]
 したがって、気をつけて探しさえすれば、草むら、庭、荒れ地 (waste ground)、山野で簡単に見つけることができる。汚染されていない、きれいな場所を選んで摘み取ることが肝心。七草粥のように食べても、サラダにしても美味しい。

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6. Watercress: クレソン
  清流の流れる浅瀬や水路 (ditches) で一年中採取できる植物。ただし、生食には注意が必要だ。家畜の寄生虫 (parasite) として知られる条虫の幼嚢胞(ようのうほう)が潜んでいることがある。このためスープやフラン (flan) の具として利用し、加熱して食べた方がいい。
 なお、クレソンは猛毒のドクゼリ (hemlock water-dropwort) と一緒に生えていることもある。ドクゼリは香りがなく、地下茎があるので見分けがつく。

                              (写真は添付のBBC Newsから引用。)

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