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アルコール(酒)に取り憑く:魔物「ガン」 (BBC-Health, August 19, 2015)

http://ichef.bbci.co.uk/news/736/cpsprodpb/B544/production/_85040464_f0089560-man_and_woman_sitting_having_a_meal-spl.jpg

 アルコール(酒)は不思議な飲み物(drink)だ。縄文時代にはすでに果汁を発酵させた果実酒が造られていた。万葉時代になると、朝廷の儀式や神事に酒が欠かせないものになったという。「酒は百薬の長」と漢書「食貸志・下」は記す。

 しかし、アルコールが好きになると、魔物が取り憑くように、「ガン(cancer)」が離れなくなる。10万人以上を対象にしたアメリカの研究調査でわかったことだ。詳細な内容は、「The British Medical journal」に発表された。すなわち、毎日、アルコールを「少量」でも飲み続けるとガンの発症リスクが高まる、という。その「少量(light to moderate drinking)」とは、女性の場合、小さなグラスでワイン1杯、男性は、335ml入りボトルのビール2本に相当するアルコール摂取量。

 それでは、その「少量」以下のアルコールは大丈夫かというと、答えは「No」。アルコールに限って、安全基準はない(no guaranteed safe level)そうだ。

 一方、「イギリスのガン研究所(Cancer Research UK)」がまとめた、「アルコールとガン発症リスクとの関係」は次のとおり。

・Alcohol is linked to an increased risk of mouth, throat, gullet, bowel, liver and breast cancer
・Smoking and drinking together further increases cancer risk
・All types of alcohol increase cancer risk
・The more you drink, the higher the risk
・Cutting down on alcohol can reduce cancer risk

・アルコールは口腔、咽頭、食道、大腸、肝臓の各部のガンに加えて、乳ガンの発症リスクを高める。
・喫煙しながらのアルコール摂取は、ガンの発症リスクを飛躍的に高める。
・ビール、ワイン、日本酒の別なく、どのアルコールも、ガンの発症リスクを高める。
・ガンの発症リスクは、アルコールの摂取量に比例して高まる。
・アルコールをやめると、ガンの発症リスクが減少する。

 なお、「アルコール愛好者」の中で、家系にガン罹患者がいる人、喫煙者、元喫煙者はとくに注意するようにと、専門家は警告する。

             (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

www.bbc.com