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タバコの吸い過ぎ:総合失調症の一因に (BBC-Health, July 10, 2015)

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  昔、と言っても、十数年前のこと。「タバコ(cigarette smoke)とガン(cancers)」とは、全く無関係」と豪語しては、人前でブカブカと煙を吐く、横柄な輩(やから)も少なくなかった。
                                   
 イギリスKing's College London大学は、これまでの「タバコに関する多くの研究データ」を分析し、タバコの、もう一つの害毒を発見した。
 タバコに含まれるニコチン(nicotine)は、脳内の神経伝達物質ドーパミン(dopamine)の分泌レベルを変える。このため、喫煙すると、若い人でも総合失調症(schizophrenia)の発症リスクが高くなるという。その詳細な研究内容は、精神医学雑誌「The Lancet Psychiatry」に掲載された。

  総合失調症の罹患者は、タバコを頻繁に吸い続ける傾向にあることが知られている。それは、幻聴・幻覚(voices & hallucinations)の苦痛から逃れるための、一種の自己治療(self-medication)。
 イギリスでは、販売されているタバコの42%が、何らかのメンタルヘルス障害を抱えた人によって消費されているという。

 タバコが総合失調症の原因物質(causative agent)であることに間違いがないと思われるが、確証(firmer evidence)を得るためには、さらなる研究と臨床試験(clinical trials)が欠かせない。

 いつか、「タバコの吸い過ぎは、精神病(psychosis)の恐れあり」と、その箱に印刷される日が来るだろうか。
                                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

 

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