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働きもので人類に貢献するミツバチ:その働きに報いるために! (RTE-News, May 19, 2021)

It's World Bee Day (May 20), and we're all being encouraged to 'Bee Engaged' with our buzzing black and yellow friends.

 『みつばちマーヤ(Maya)がこの世に生まれたのは、その国で反乱が勃発し、女王がこの反乱を制圧できなくなった日のことだった。』

 

 ドイツの作家「 Wadermar Bonsels (ワルデマル・ボンゼルス[1881-1952])」が、1912年に出版した「Die Biene Maja und ihre Abentures」、英訳「The Adventures of Maya The Bee(みつばちマーヤの冒険)」は、こんな内容で始まる。

 

 1912年のヨーロッパと言えば、まさに第一次世界大戦WW1 (1914--1918)が始まろうとしていた矢先だ。およそ120年前のことになる。

 

 手元のペーパーバック版 (Avon Books, 1967) の表紙には

・ONE OF THE BEST-LOVED AND MOST CAPTIVATING NATURE NOVELS OF ALL TIME

[ いつの時代にも、もっとも愛読され、もっとも魅了される自然小説の一つ]

とある。

 

 しかし、少なくとも、最初の数ページを読むのには忍耐がいる。英訳の文章のせいか、ちっとも「captivating (魅了)」されないのだ。むしろ、「Maya」ではないが、その国(本)から抜け出したくなる。

 

 さて、5月20日は「World Bee Day (世界ミツバチの日)」。「子どもの日」、「敬老の日」などと同様、少しは、その日の主役に敬意を払うべきだろう。ただし、子どもや老人はともかくも、ミツバチが「ありがたい」と感謝されるのには、それなりの理由がある。

 地球上の食糧の1/3はミツバチの受粉 (pollination)の賜物(たまもの)だ。それに、栄養豊富なハチミツまで人類に提供してくれる。

 

 そのハチミツ1ポンド (0.4536kg)をつくるのに要する、ミツバチの総 飛行距離は約55,000マイル (約88,000km)。

 

 こんなに働きもののミツバチが、

habitat loss:生息地(野花の咲く牧草地など)の消失

・climate change:気候変動

・toxic pesticide:農薬

・disease:感染症

などが災いし、ヨーロッパの野生ミツバチ種の約 1/3は絶滅の瀬戸際に立たされている。

 

 ミツバチに優しいあなたなら、きっと、こんな庭をつくるはずだ。

1.Plant bee-friendly flower:ミツバチに優しい花を植えよう

 

 花壇に植える花に、心配りが欲しい。チューリップの花のように、色はきれいでも、すぐに散ってしまうものや、ダリア、クレマチスのように花粉の少ないもの、つまりは、「ornamental hybrids or culvars (鑑賞種あるいは鑑賞交雑種)」は避けて、替わりに

・lavender:ラベンダー

・alliums:アリウム

・honeysuckle:スイカズラ

・heather:ヒース

・buddleya:フジウツギ

・foxgloves:ジギタリス

・snapdragons:キンギョソウ

 

2.Plant through the seasons:季節ごとに咲く花を

 

 花はすぐに散ってしまう。だから、季節ごとに咲く花を植えると、ミツバチにとっては嬉しい限り。広い庭をお持ちなら、こんな木が望ましい。

・hazel:ハシバミの木

・holly:ヒイラギ

・pussy willow:ネコヤナギ

・ivy:セイヨウキヅタ

 

3.Grow fruit, vegetables and herbs:フルーツ、野菜、ハーブを育てる

 

 花の咲く植物が庭にあると、ミツバチは大助かり。

 ①野菜:

  ・runner and broad beans:サヤインゲンとソラマメ

  ・aubergines:ナスビ

  ・onions:タマネギ

  ・peppers:ピーマン

 ②フルーツ:

  ・apples

  ・pears

  ・plums

  ・blackberries

  ・strawberries

  ・raspberries

   ③ハーブ:

  ・thyme:タイム

  ・rosemary:ローズマリー

 4.Put up a bee hotel

 単独で行動する「solitary bees (ハキリバチの仲間)」には、庭の片隅にシェルターをつくってやる。短めの細竹やアシを束ねて壁に吊るすと、ミツバチにとっては居心地の良いホテルになる。

 

5.Have a hive in your garden

 さらにスペースに余裕がある人は、養蜂家に協力し、1, 2個の巣箱を置かせてやっても良い。

 

6.Don't cut your lawn as often

 野草が花を付ける前に芝刈りを徹底し、庭に手を入れ過ぎると、ミツバチが寄りつけなくなってしまう。せめて、芝刈りは夕方にする。

7.Avoid pesticides:殺虫剤はほどほどに

 できるだけ、殺虫剤の使用は避ける。

 

おわりに:ミツバチがチャイブ、ラベンダー、ローズマリーなどの周りを飛び回る風景には、自然の平和、世界の平和を感じる。できるだけ、庭にハーブを植えて、ミツバチを歓迎したいものだ。

                      (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie