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歴史に残る化け猫5匹:テロ・殺し屋、猫かぶり、宇宙猫、浮沈猫 (RTE-News, Aug 10, 2020)

When these cats meow, people listen.

 この世に「化け猫」は、いると言うが、「化け犬」はいないようだ。

 ニャーニャーすり寄って、怪しげな素振りを見せたかと思うと、冷たく、獲物を狙う表情に一変する。気分は、まるで「猫の目」のように変わるのがネコ。地球上には、約 3億7千万匹のネコがいるそうだ。

 その中には、どれだけ、化け猫がいるのだろう。

 

 これは、人智を超えた「化け猫」の中でも、とびっきりの化け猫の話。

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1.Lewis the Criminal:犯罪ネコ

 USの Connecticutで飼われていた白と黒のブチネコ Lewis (ルウィス)は、とんでもないテロリストだった。近所の人や通りがかりのセールス・ウーマンを見つけると、いきなり飛びかかるクセがあった。

 その化け猫、あわや死刑 (euthanasia)の瀬戸際で、「救命活動」が起こり、命だけは、なんとかとりとめた。しかし、当局から 2年間の「自宅謹慎」の命令を受けたとか。2006年のことだった。

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2.Felicette the Astronaut:宇宙ネコ

 1963年、アルジェリアの砂漠アマギールロケット発射場から宇宙に打ち上げられた人工衛星には、のら猫 Felicette (フェリセット)が乗っていた。Felicetteは15分間の「sub-orbital flight (弾道飛行)」をみごとに成功させた後、パラシュートで無事、地球に帰還した。

 その栄誉を記念して2019年、ストラスブールの「The International Space University (国際宇宙大学)」に銅像が建立された。

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3.Tibbles the Exerminator:皆殺し屋ネコ

  子猫は「cute and cuddly (キュートで抱きしめたいほどかわいい)」。しかし、それはすぐに大きくなって、暴れだす。「IUCN (国際自然保護連合)」が指定する「the 100 worst invasive species (世界の最悪外来種100)」の中に「ネコ」が入る。

 その最たるネコが Tibbles (ティブルス)。1800年代の末、灯台守がニュージーランドに、このネコを連れ込んだ。これが悲劇の始まりだった。たった一匹のネコが、ニュージーランドの固有種で、飛べない鳥「Stephens Island wren (スチーフンイワサザイ)」を次々と食い殺し、絶滅させてしまった。

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4.Orangey the Movie Star:映画スターで、猫かぶりのネコ

 Orangey (オレンジ−)は、映画に出演した動物に贈られる「Patsy Award (パッシー賞)を2度も受賞した名優。「Audrey Hepburn (オードリー・ヘップバーン)」主演の「Breakfast at Tiffany (ティファニーで朝食を)」の「Cat」として有名。なにしろ、同じ場所にずっと動かないでいる特技があったのだ。

 しかし、このネコ、実は食わせもの。気性は気まぐれ、かつ冷淡だった。フイと姿を消したり、映画の撮影中、共演者やスタッフに敵意(hostility)を示すクセがあった。ある人は、「The world's meanest cat (地球上で最も卑劣なネコ)」と呼んだとか。

 つまりは、本物の「猫かぶり」だった。

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5.Unsinkable Sam the Sailor:船乗りネコの浮沈サム

 第二次大戦中、軍艦 (warships)には「船乗りネコ (Ship's cats)」を乗せた。船底のネズミ退治とマスコットの役目があった。Sam (サム)も、その船乗りネコの一匹だった。始めは「German battleship Bismarck (独軍戦艦ビスマルク)」に乗り込んだが、これが撃沈される。次に「British destroyer HMS Cossack (英海軍駆逐艦コサック)」、さらに「British aircraft carrier the HMS Ark Royal (英海軍空母アーク・ロイヤル)」に乗ったが、どの艦船も海に沈んだ。この間、わずか半年の出来事だった。

 しかし、その都度、Samは、その辺の板切れ (debris)に掴まって生き延びた。人々は「Unsinkable Sam (不沈のサム)」と讃えた。

 けれども、このSamは幸運のラッキー猫だったのか、それとも不幸をもたらす不吉猫だったのかは、意見が分かれるという。なにしろ、このネコが軍艦に乗ると、その軍艦は、まもなくして海に沈んでしまったのだ.......。

 

おわりに:ネコは、その爪を隠すように、心の内を隠す。銃をふところにした冷酷、冷淡な殺戮者と変わりがない。エサをねだって、ニャーニャーと「猫なで声」を発しているだけだ。

      (写真・動画は添付のRTE Newsから引用)

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