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コロナ感染:Virus変異とVacctine開発のイタチごっこになるか!  (BBC-Health, May 6, 2020)

Coronavirus up close

 ウイルスは、変異 (mutation)を続ける。それは、毎年、違ったタイプのインフルエンザが流行することでも分かる。

 新型コロナウイルスと言っても、すでに数百種の異なったコロナウイルスが発見されている。遺伝子変異を繰り返し、ウイルス表面から放射状に突き出した「spikes (スパイク)」の形状を変化させているのだ。

 USの「The Los Alamos National Laboratory」で、予備段階的に実施された研究によると、世界中で猛威を奮っているコロナウイルスは、そのスパイク・タンパク質の遺伝子に変異「D614G 」が認められるものだった。 

 また、確かに、コロナウイルスには、多くの変異種が確認されるものの、世界中にその感染を広めているコロナウイルスはただ1種のみ。これが Glasgow大学の研究チームの結論だ。

 ただし、England中部の都市「Sheffield (シェフィールド)」のコロナ感染者から検体を採取し、これを分析しても、感染を重症化させているウイルス種を特定するまでには至らなかった。

 現在、世界中の先進医療研究者が、コロナワクチンの開発にしのぎを削っている。いずれの研究者も、コロナウイルスのスパイクに注目し、その働きを無力にするワクチン開発を目指す。

 しかし、そう、安々と、コロナウイルスが人間のスパイク攻撃を受けてくれるだろうか。たとえ、攻撃されても、「遺伝子変異 (genetic mutation)」を繰り返し、スパイクの形状を変えてしまえば、今度はワクチン自体がは無力と化してしまう。

 人類は、インフルエンザと同じような強敵をつくってしまった。今後、ウイルス変異と、その変異に対応したワクチンの開発が「イタチごっこ」になりかねない。

 

おわりに:イタチ (weasel)は惨忍、冷酷な獣(けもの)。板塀の隙間から鶏小舎に忍び込むと、生きているもの全てを殺す。子どもの頃に見た光景。それは酷(むご)い殺し方だった。英語の「weasel out」には、「ずるく立ち回って逃げ切る」の意味がある。コロナウイルスだけは、絶対に「weasel out」させてはならない。

 

    (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com