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「はしか」大流行の恐れ:新型コロナの影に隠れた暴れもの! (BBC-Health, April 14, 2020)

Child with measles

 新型コロナウイルスは多くの人命を奪い、世界の経済をズタズタにした。けれども、感染性ウイルスは、新型コロナだけに限らない。インフルエンザに「measles (はしか)」を引き起こすウイルスも、人類にとって強敵であり、脅威であることに変わりはない。

 とくに「はしか (measles)」の感染力は、インフルエンザの約10。マスクや手洗いも、この感染性ウイルスには、ほとんど役に立たない。

 すでに、この数ヶ月の間に、新型コロナ感染の「pandemic (世界的大流行)」によって、都市機能、教育システム、経済流通システム、そして医療システムまでも大混乱に陥り、一部は、ほとんど「崩壊」と呼べるレベルまでに達した。

 しかし、世界中が、この新型コロナ感染対策に追われっぱなしで、他の感染症の対応を疎(おろそ)かにすると、すぐに、その「しっぺ返し (tit for tat)」を受ける恐れがあるという。

 これまでも、「mumps (おたふく風邪)」、「measles (はしか)」、「rubella (風疹)」の「3種混合ワクチン (MMR vaccine)」の接種率が低いヨーロッパの国では、何度も、深刻な「はしかの大流行」を起こして来た。

 UKでは、子どもに対する 3種混合ワクチンは無料だ。しかし、第1期のワクチン接種率は95%に達しても、第2期になると接種率が87.4%に低がってしまうという。

 「はしか」は、大人になって感染、発症すると、重症化することが多く、死亡することさえある恐ろしい感染症だ。ワクチン接種を、受けるべきときに、まともに受けなかった約13%の大人。そこに、将来、社会に大打撃を与えるリスクが潜(ひそ)む。

 日本のみならず、世界の政治・経済を動かすUK、US、独・仏・伊・露、Spainに Canada。どの国も、今、危機的な状況に置かれている。だからこそ、第2、第3の敵 (感染症)に備えた準備を怠ってはならない。

おわりに:世の中には、目に見えない敵はいくらでもいる。とくに、病原菌、感染ウイルスを侮(あなど)ってはならない。

                                  (写真は添付のBBC Newsから引用)

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