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生命体を運ぶ宇宙ダスト:地球の生命は太陽系外惑星が起源! (BBC-News, November 20, 2017)

https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/177A2/production/_98826169_mediaitem87418971.jpg

 地球が宇宙に誕生したのは 46億年前。その後 40億~38億年前に原始海洋 (primordial ocean) でタンパク質が合成され、これをもとに最初の生命が誕生したとされる。
 また、生命体を付着させた「巨大な小惑星 (large asteroids) が地球に衝突し、これによって生命が地球に誕生したとする説もある。この説によると、生命体は他の太陽系外惑星から「asteroids」に載って地球にやって来たことになる。いわゆる「panspermia(パンスペルミア説)」だ。

 ところが Edinburgh大学「School of physics and astronomy (物理・天文学学部)」Arjiu Berera 教授は、観測データに基づいた新たな「生命起源説」を科学雑誌「Astrobiology」に発表した。

 Berera 教授によると、宇宙には高速で飛び交う「interplanetary dust (惑星間ダスト)」が存在し、その「ダスト」は、地球の大気圏にも最大 70 km/s ( Mach 206) の猛スピードで突入しているという。このとき、大気圏を構成する気体の原子・分子やバクテリア・ダストなどの浮遊粒子に高速で衝突するため、その衝突エネルギーで粒子は加速されて大気圏外に放出される。そこには、いつか、他の惑星に到達するかも知れないという可能性が秘められる。
 たまたま、大気圏から飛び出た粒子にバクテリアや花粉などの「living organisms (生命体)」が付着していたとすれば、その粒子は「interplanetary transfer of of life (惑星間の生命の運びや)」になりかねない。

 このような現象が宇宙に存在する無数の惑星で起きているとすれば、「惑星間ダストが地球に生命体をもたらした」と考えることに無理がなくなる。
 現に、

"Some bacteria, plants and small animals called tardigrades can survive in space."
[ ある種のバクテリア、植物それにクマムシと呼ばれる微小動物は、宇宙環境でも生息できるのだ。]

 この「惑星間ダスト」こそ、宇宙に浮かぶ無数の惑星に生命体を拡散、増殖させている「a common factor (共通因子)」であると、Berera教授は主張する。

                   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com