文化・文学
哺乳類 (Marmal)霊長目 (Oder Preimates)の中でも、しっぽがとれた「ヒト科 (Family Hominidae)」は、しっぽがついたままの「オナガザル科 (Family Cercopithecidae)」とは完全に区別される。 さて、類人猿 (Ape)すなわちヒト上科 (Superfamily Hominidae)の…
タイムマシンが故障し、宇宙を旅していた Gulliver Jr (ガリバー・ジュニア)は、誤ってP惑星の北極付近に降り立った。そこで目にしたもの。それは、あまりの寒さに頭が凍りついた 2本足の生物の国だった。どの生物も自分で考えることができず、ほとんど気が変…
石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の 萌え出(い)づる春に なりにけるかも [ 万葉集 巻八 春の雑歌 ] 今からおよそ1,300年前、飛鳥の地で育った「志貴皇子(しきのみこ) [668- 716]」は、春の到来で野山が色めく景色を、このように歌に詠んで愛…
4月9日は「Easter (イースター)」だった。「The Resurrection of Chist (キリストの復活)」を祝う大切な日だ。この日、各家庭では、きれいに色付けしたタマゴをテーブルの上に飾り、「Easter Bunny」を添えて、復活祭パーテイが開かれる。 では、なぜ、イース…
古代ローマ人は戦いに明け暮れた。当時のローマの旧暦は「Martius Mensis」で始まった。かれらは、戦いの神「Martius (マルティウス)」を称え、その軍神の名を一年のはじめの月「マルティウス月」としたのだ。それが、英語の「March (3月)」の語源。 ところ…
地球の磁場にN極とS極があり、電流の流れにもプラス(+)とマイナス(−)の電極があるように、この世には相反する 2つが同時に存在する。 ・virtue vs vice:善と悪 ・heaven vs hell:天国と地獄 ・holy vs valgar:聖と俗 ・light vs darkness:光と闇(やみ) …
この時期、いかに勇者と言えど、冷たい大西洋を泳いで渡り切るのは大変なことだ。しかし、ヘトヘトに疲れながらも、それをやってのけた者がいる。その名は「loggerhead turtle」。 今年の2月中旬のある日のことだ。Mayo (メイヨー)に住む Mr Cormac de Rost…
雲一つない満月の夜は、キラキラと星がこぼれ、林の木立や草むらさえも月の光に照らされる。そんなとき、子どもたちは月を見上げて、ウサギが餅つきしているのは、どの辺か。あそこか、ここかと、その姿を探し求めたものだ。 科学がそんな情景に入り込んでは…
江戸の川柳に、こんなのがある。 ・削(そ)いで取りますと 外科殿平気なり 他人の痛みなど気にせず、さっさと仕事を済まそうとする医者。その態度を痛烈に揶揄(やゆ)した一句だ。 どうやら、この世には、昔から「高慢と偏見 (Pride and Prejudice)」の挙動が見…
はじめて鉄砲を種子島に持ち込んだのは Portuguese。1543年のことだ。やがて、その鉄砲が戦国時代の戦(いくさ)のあり方を大きく変えることになる。 それから16年後の1559年の Portuguese。今度はヨーロッパにはじめて茶の葉を持ち込んだ。そのときの名称は「…
天下取りを狙った信長は、いばり屋で目立ちたがり屋だった。家来を集めては、好んで、幸若舞「敦盛」の一節 『人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり』 と歌い、舞ったと伝えられる。戦国の当時は、人生50年が普通だった。 しかし、健康寿命はと…
古代ローマ軍がBritain島を完全に掌握したのはAD43。しかし、その後は、北部Scotland、西のWalesへの侵攻をためらった。いずれの地も、冬になると、雪と氷の世界に一変し、食糧の確保と進軍に困難を極めると判断したためだ。歴史の上で、この判断は正しかっ…
遥か昔の平安時代、白拍子は、『遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけむ … 』と歌い上げて、舞を披露した。 しかし、それからおよそ800年の月日が過ぎると、第二次世界大戦が勃発。日本のほとんどの都市は廃墟と化した。人々は、豊かな生活と社会…
澄み切った空はあくまで青く、燃え盛る炎はあくまで赤い。それは誰の目にも明らかだ。しかし、匂い(smell)となると、そうはいかない。嗅覚の普遍性(universality)は一挙に崩れる。漬物や線香の匂いが耐え難いとするヨーロッパ人は多く、逆に、ヨーロッパで人気…
この数カ月間、インフレ怪獣は、人々を飲み込むかのように、その醜い頭を高く持ち上げ始めた。ガス・電気、ガソリンはもとより、パンに野菜・フルーツに至るまで、あらゆる商品の価格の値上がりが続く。 年間数千万円の所得を超える政治家、大企業経営者などの…
その昔、貧しい村々では、医者にも生薬屋にも頼ることなどできず、けが人や病人が出ると、村に住む物知りの老人や寺の和尚のもとに駆けつけて、手当を請い願った。その手当と言っても、ほとんどが薬草を用いるか、おまじない、あるいは神仏の加護にすがる儀…
かって、農作業の労力と言えば、せいぜい牛馬の力を借りる他に手立てがなかった時代、荒れ地を開墾して水路を築いて水を引き、稲を育てるには、一人の力ではどうしようもなかった。おのずと人は集落をつくって住み暮らし、互いに協力しあって農作業を進めた…
ビールだけが暑い夏の定番ではない。冷たいアイスコーヒーもまた、飲む人を一瞬にして爽やかな気分にさせてくれる。しかし、残念なことに、筆者は、これまで、これはと思うアイスコーヒーを一度も味わったことがない。どれもこれも、甘すぎたり、水っぽいも…
どの国の主婦も、相次ぐ食品の値上がりで、家計のやりくりに頭を痛めている。それに、世界はこれまで経験したことのない三重の大危機に晒されている。その、戦争(とくにロシアの侵略戦争の拡大)の危機、エネルギー・食糧危機、コロナ・ウイルス感染の危機を感…
白 一色の壁で囲まれた病室のような部屋は、清潔感を感じるものの、どこか もの悲しく、寂しい気分を与える。そうかと言って、あでやかな赤で色塗られた部屋は、華やかな気分にさせてはくれるものの、それもつかの間のこと。やがて、心が落ち着かなくなって…
雪解けを待って春先に植えたジャガイモが 6月にはたくさん収穫できた。そして梅雨があけると庭のキュウリ、トマト、ナス、ズッキーニがどんどん生長してりっぱな実をつけた。しかし、RTEによると、夏の今からでも種まきができる野菜があるという。 ただし、…
戦後、10年ほどは、着るものはおろか食べものさえ、ままならなかったが、今や、国民のほとんどにとって、ほしいもののたいていは手に入る贅沢三昧な時代になった。 それでも、人々は新商品の購入に走る。だから、暮れの大掃除などで部屋を定期的に片づけない…
会議の席ではもちろんのこと、ときには、仲良しだったはずのカップルの間でさえ、激しく言い争うこともある。言い争いは、英語で「argument」or 「conflict」。 この「conflict」の語源はラテン語「configere [互いに殴り合う (striking together)の意]。し…
家庭菜園 (kitchen garden)と言えども、ゴミの排出量をゼロに抑えた「zero wate」の、環境に優しい(eco)な「vegetable growing (野菜づくり)」は、結構むずかしいもの。やれ、防虫ネットだ、マルチだと、そのつど園芸店に車で乗りつけてはガソリンのムダづか…
「たとえ、どんなに貧乏であっても、嘘をつかず、他人のものに手を掛けず、真っ正直に生きる」とは、先人の教えだった。 しかし、世の中は変わり、いつの頃からか、詐欺・ペテン師、嘘つきで溢れるようになった。 顔色ひとつ変えず、人をだまし、平気で嘘を言…
チョコレートが食べきれないほどある、とはなんとも贅沢な話だが、カカオ70%以上ならともかく、カカオ成分よりも糖分が多いチョコは食べすぎると歯が痛くなり、虫歯の原因になりかねない。 それでも、冷蔵庫の中にチョコが溜まってしまったら、どうしようか…
専門書は別にして、読書の対象となる本と言っても、その内容は色々。 ・fast-paced thrillers:テンポの早いスリラー ・murder mysteries:殺人ミステリー ・fascinating memories:心ひかれる思い出話・紀行文 ・dragon-filled fantasy novels:ドラゴンが続…
おとなの飲みもの「ワイン」は、ミネラル・ウォーター、ジュースと違って、ずいぶんとごまかしが多い。どこの誰がつくったものか、分からないようにし、成分表もない。せいぜい、「添加物:酸化防止剤 (亜硫酸塩)」と記入されている程度だ。 Sir Ian Gilmore教…
戦後、どの街にも浮浪者が溢れていた。当時、「宿なし、職なし」の浮浪者を「ルンペン」と言った。 さて、話はサイレント・トーキー映画時代にさかのぼる。イギリスで映画の天才が現われた。あの悪名高い Adolf Hittler (1889- 1945)の誕生よりも 4日早く Lon…
「ドラえもん」のジャイアンは、ガキ大将。しかし、いじめはいじめだが、そのいじめはネチネチしていない。ところが、最近の「ネットいじめ (cyber or online bullying)」は、質(たち)が悪い。それに、おとなが、その「いじめ」をひたすら隠そうとするから、…