カーディフの大学病院「Landough Hospital (ランド−・ホスピタル)」は、Walesの首都「Caridiff」と「Vale of theGlanorgan (ヴェール・オブ・グラモーガン)」一帯の住民約45万人の健康と保健を司る大病院だ。
その管理・運営は、Cardiff大学医学部が中心となった「Cardiff & Vale University Health Board (カーディフ・ヴェール大学保健委員会)」が当たる。
ところが、その病院関係者が、BBCの「The Local Democracy Reporting Service」に語ったところによると、この病棟の中庭は、長年、ネズミの繁殖地になっていて、日中でさえ、ネズミがちょこちょこ走り回る (scuttling around)。
入院患者が外の空気を吸いたいと思っても、これでは中庭の散歩は危険だ。病棟の中庭は完全にネズミによって占拠されている。
病院側は、苦情が出ても、これまで、ずうと「an ongoing issue(目下、取組中) 」を繰り返し、ときおり、ほんのわずか、中庭に手を入れるだけだった。
なお、この大学病院は、2018年に「Health Inspectorate Wales (ウェールズ保健検査局)」の調査を受けていた。その報告書によると、やはり、「dirty and unattractive garden (汚くて、見苦しい中庭)」と指摘を受け、「thorough cleaning (全面的なクリーニング)」が必要とされている。けれども、ネズミの出没の件については、全く触れられていない。
さて、「Landough Hospital」の管理者側の言い分だ。
『病棟の中庭にネズミが出ることについては、知っていたし、これまでも対策を講じて来た。環境保健上の深刻な問題として捉えている。コロナウイルスのパンデミックが収まり次第、すみやかに、中庭のメンテナンス作業を再開させたいと考えている。』
おわりに:病院が不潔であってはならない。当たり前のことだ。ネズミはペスト菌の宿主だ。感染予防、病気の予防を二の次とし、不衛生な病院環境を見て見ぬふりをして来た責任者の罪は重い。外から、指摘されて初めて嫌々ながら動き出すようでは、UKの浮沈母艦も危うい。
" Rats desert a sinking ship.” [ネズミは、沈みかけた船を見限る。]
と言う。ネズミが、うろちょろしている間は、まだ、だいじょうぶと思っているのだろうか。
(写真は添付のBBC Newsから引用)