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コウモリのウイルスがなぜ人間に!:ラボから逃げたか、生物兵器 (BBC-Sci & Env, July 16, 2020)

Greater horse shoe bat

 『人の命は何よりも大切』と、子どもに言い聞かせながら、一方で、政治家は妙なことをする。コロナ感染拡大の危機にあって、「多少の犠牲もやむなし」と言わんばかりに、都市封鎖・行動規制を跳ね飛ばし、経済優先の道を選択した。

 しかも、その手の内、胸の内を悟られないように、「感染拡大状況を慎重に見極めながら」と煙幕と張る。 

 そんな愚かな人間の行動を、新型コロナウイルスSars-CoV-2」はあざ笑っているに違いない。

 いったい、あの悪魔ウイルスを、どこで、誰が、どうやって呼び出したのかについては未だ不明。

 誰かが、間違って、封印されていた「悪魔を呼び出す呪文」を唱えたとする説はSF的な発想。現実には、某国が生体工学の知識を駆使してつくりあげた生物兵器だったとする説か、それとも、某国某研究所から逃げ出した (あるいは意図的に逃した) ウイルス説に落ち着くはずだ。

Bats migrating in Zambia

 しかし、いずれにせよ、世界を震撼させているコロナウイルスSars-CoV-2」は、コウモリの体を40 −70年もの間、寄生宿主 (host)に使っていたウイルス「RaTG-13」に、「genetically(遺伝子学的に)」極めて類似していることが、Glasgow大学の David Rovertsonらの研究グループによって突き止められた。(研究の詳細は科学雑誌「Nature Microbiology」に発表。)

 なお、一時、ウイルスの発生源として「pangolins (センザンコウ)」が取り沙汰されたが、その後の研究によって、この動物は、単に、中国内で行なわれている野生動物の闇取引でコロナに感染したことが分かっている。

 さて、「人間は生まれながらにして、こんなにも恐ろしい生物兵器を使用するはずがない」とする性善説に立つと、コウモリの体の中で、ウイルスは密かに「人獣共通感染 (zoonotic transmission)」あるいは他の動物に「乗り換え (crossover)」のチャンスを狙っていたことになる。

 とすれば、ウイルス「RaTG-13」、「Sars-CoV-2」は人間以外の動物にも感染し、すでに、その感染を広げていることは十分にあり得る。

 

おわりに:人間は平気で嘘をつく動物だ。その極め付きは悪いことをする人間。悪いことをした後で、決まって言うセリフがある。「悪いことをするつもりは、まったくなかった」、「悪いことをした覚えがない」と。そして、次に、善人のフリ、善人のまねごとをする。

 そんな人、そんな国、知りませんか?

   (写真は添付のBBC Newsから引用)

www.bbc.com