体重が増えている人、ご注意!:コロナ感染のリスクが高まる (BBC-Health, July 25, 2020)
飛行機の利用客にホテルの宿泊客、それに海水浴場で騒ぎまくる若ものたちの姿も、このコロナ感染騒動で、めっきり減った。さらに、新車の販売数、デパート、喫茶店、ビアガーデンの売上はガタ落ちだ。
しかし、世の中は皮肉だ。売上を伸ばしたものがある。それは、「High Streets (商店街)」で販売されているスナック菓子にアルコール類。
そして、それを食べて飲んだ人の体重が増えた。
「Public Health England (イングランド公衆衛生局)の最近の調査によると、体重が標準値よりも増えるにつれて、2型糖尿病やガンなどの「life-thretening disease (命に関わる病気)」に罹りやすくなり、入院したり、集中治療を受けるリスクが高まる。さらに、新型コロナに感染し、重症化して死亡するリスクも上がるというのだ。
UKは、ヨーロッパでも肥満率が最も高い国の 1つとされ、Englandでは成人の約 1/3が過体重か肥満。Wales, Scotland, Northern Irelandでも同じようなものだ。
「太り過ぎ (excess weight)」は「Body Mass Index (体格指数BMI=[体重kg]/[身長m]の2乗))」が25以上。また、「west size (ウエスト・サイズ)」も太り過ぎのチェック指標。次のウエスト・サイズの人は要注意となる。
・男性:94cm以上
・女性:80cm以上
なお、Oxford大学の Susan Jebb教授によると、UKでコロナ感染のリスクが高い人は
・高齢者
・男性
・東南アジア出身者
・特定の民族グループ
・貧困地域の住民
これに、もう一つ
・太り過ぎの人
が加わるという。
UK政府は、これ以上、国民の肥満度を高めないように (国の医療費負担を増やさないように)、夜 9時以降のジャンクフードのTV広告を制限したり、オンライン・店舗内広告を禁止するような取り組みに踏み切るべきだとの声が高まっている。
おわりに:あの首相 Boris Jonsonが、どんなに口達者で、どんなに期待されても、本人自身がまず肥満対策に取り組んでスマートにならない限り、国民に「体重を減らせ」、「ジャンクフードはやめろ」などとは、言えないだろう。
(写真は添付のBBC Newsから引用)