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賢(かしこ)い、知恵のある買いもの:「反ムダ使い」のすすめ! (RTE-News, June 24, 2020)

Any bit of extra money you can save from now will be worth the short-term pain. John Lowe of Money Doctors shares his advice here.

 たいした番組放送もないのに4K、5KのTVを宣伝し、薄給の若ものにはエコ・カーどころか、身分不相応の、大型の高級外国車や、駐車場の枠からはみ出るほど大型で高額な箱型ボックス・カーを売りつける。お陰で、売上げの落ちていたTVの販売がなんとか持ち直し、道路は、見通しの悪い、オレサマ通る流の、エゴ・ミエッパリス車でいっぱいになった。これで、いったい、誰が得(とく)をし、儲(もう)けたのか。

 電化製品、自動車の販売店に限らず、ラーメン屋、お菓子や、ファースト・ファッション店からマクドナルド、コンビニ、スーパー、薬局に至るまで、とうにかして、収益を増やそうと、あの手、この手をひねり出す。

 「金は天下の回りもの」とは、ほとんど信じがたい。その手に騙(だま)されてはいけない。「ムダ使い」は、子どものすることだ。また、必要以上に贅沢でムダな浪費は、「エコ (地球環境保護)」の思想とは相反する。

 「節約 (saving)」は、みみっちいと聞こえるかも知れない。しかし、頭を冷やして考えるならば、それは、合理的で賢(かしこ)い、知恵のある人間の生活を送ることだ。

 以下は、RTEの「反ムダ使い」のコツ。

 

1.The daily coffee:わずかなコーヒー代が大きな資産に

 毎朝、もよりの喫茶店あるいは職場でコーヒー (€3/cup)を飲む人が、自宅で余分につくったコーヒーを、トラベル・マグに入れて持ち歩くとすれば、月に€65、年間にして€780 (約94,000)の節約になる。夫婦 2人が同じように自分用マグカップを用意すると、節約額は年間€1,600 (約194,000)になり、ちょっとしたボーナス金額だ。

 それは、別にコーヒーでなくても構わない。小さな気遣いが大きな資産を生むとの教えだ。

2.Bottled water:水を売って儲ける人、これを買ってお金を失くす人

 数十年前までは、水を買うなど考えられなかった。某国では、水が売れることに気づいた一部の商人・事業家が地域の水資源を独占し、また、商品を偽るなど、ずいずんと悪どいこともやった。天然水・名水だ、海洋深層水だなどと、適当なブランド名を付けて販売し、大儲けした。

 空気と同様、ただ同然の水に、大切なお金を浪費するのはムダ。それに、小さな「water bottels」を持ち歩くのは、「fasionable (おしゃれ)」。水道水であれ、地下水であれ、冷やすと美味しく飲めるもの。

 なお、最近になって、東京都内では、泉で水を汲むように、無料の給水スポットを設置する店舗も出現した。マイポットが便利だ。

 フランスのレストランのテーブルには、「bouteille d'eau (water bottles)」が置かれている。中身は水道水。もちろん無料だった。

 

3.Takeaways:持ち帰りの勧め

 このコロナ騒動で、レストラン・飲食店の店内営業が制限され、代わりに、持ち帰り (弁当、料理)が販売されるようになった。なお、日本では、「持ち帰り」の消費税は 8%と低めに設定されている。

 ただし、ドーナッツ、ハンバーグ、ピザなどのファースト・フードには要注意。Irelandでも、その種の食品には、かってのように、安くて健康に良いものがなくなったという。

 

4.New clothes:あなたは、まだ、使い捨てファッションを追い続けるつもり?

 ファースト・ファッションのメーカー各社は、毎年、ほんの少しだけ、素材やデザインを変えては、目新しさを強調し、消費者の購買欲をくすぐる。これは、消費者の目の前に垂らした「釣り人のエサ」だ。たとえ、すでに持っているものと同じようなものを購入しても、それは、「ほんの束の間の装い (a bit of a short-term fit)」で終わるもの。

 第一、誰かが苦労して作り出した「Tシャツ」、「ドレス・スカート」に悪い。せっかくだ。Tシャツなどはボロボロになるまで着て、ボロボロになったら、窓ガラス拭き用のウェス (waste)にすれば良い。これこそ、地球を暖かく見守る側の反骨精神。

5.Get ruthless about the weekly/monthly shop:買いものは賢く、信念を貫け

 家計簿なしの家庭は、政治資金の収支決算がでたらめな政治家、あるいは倒産寸前の企業と同じ。経済感覚を失っては、家庭の混乱と破滅に一直線だ。

 簡単なメモでも構わない。家計簿をつけよう。すると、ムダが客観的に見えてくる。節約は、月々の支出の10%カットを目標にする。家計簿上に、ブランド名にこだわった支出があったなら、次は、ディスカウント・ショップの商品に変えてみる。砂糖たっぷりのスナック、スイーツ、ドリンク類も10%カットなら無理ないはず。どうせ、そんなものは、からだに良くないものだと思えば、買わないで済む。

 さらに、スーパーに出かけるときは、必ず、買い物リストを作成すること。そして、初志貫徹。スーパーに入ったら、買い物リストにないものは、決して買わないことだ。

 

おわりに:「お金がない」、「お金が欲しい」と愚痴を言う人に限って、見栄っ張りで、労を惜しみ、体裁(ていさい)を気にするもの。「お金がない」のではなく、そこに「知恵」と「信念」がないだけだ。

 また、節約に当たって、「とてもできそうにもない、無理な目標」を立てないこと。無理な計画は、どんなものであれ、大抵、失敗する。

                          (写真は添付のRTE Newsから引用)

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