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バレット・プルーフ珈琲(コーヒー):おなかが凹んで、エネルギーが湧く? (RTE-News, June 6, 2020)

It's certainly not as straightforward as instant.

 USシリコンバレーの実業家 Dave Asprey (デイブ・アスプレー)が、2004年にチベットの山中を歩き回ったとき、「バター茶 (ヤクのバター入り)」を口にした。すると、とたんに気分爽快となり、すぐに疲れも吹き飛んだという。

 その後、USに戻った Mr Aspreyは、チベットのバター茶をヒントに、独自のバター入りコーヒーを編み出し、「Bulletproof Coffee (直訳:防弾コーヒー)」として売り出した。

 これは、コーヒーに無塩バター (大さじ2杯) とココナッツ・バター (大さじ1杯)(MCTオイルでも可)を加えた、いわゆる「バター珈琲」だ。

 コーヒーに含まれるカフェインには覚醒(かくせい)作用がある。その上、2型糖尿病の予防効果が期待できる。また、脂肪分とビタミンAが豊富な無塩バターとココナッツ・バターは、脂肪燃焼してエネルギー源となる。それは、確かかも知れない。

 「Bulletproof Coffee」の創設者 Mr Aspreyは、このコーヒーを朝食代わりに飲んでいる。本人によると、『集中力が高まり、脳の働きが活性化して、空腹感も感じない。一日中、エネルギーに満ちて、おなかも凹む』、と良い事づくめだ。

 ただし、専門家の間には、朝、この「Bulletproof Coffee」だけを飲むのは、栄養のバランスのとれた朝食とは、かけ離れた朝食スタイルであり、その効能には「医学的な根拠 (evidences)」が不十分と指摘する人もいる。

 また、バターに含まれる「saturated fats (飽和脂肪酸)」は、血液中の悪玉コレステロール値の上昇を招き、心臓疾患や脳卒中の発症リスクを高めると警鐘を鳴らす。

 疫病神の、どんな武器・銃を想定しているのかは不明だが、完璧な「防弾 (bulletproof」と宣伝していても、

“ It may not work for everybody.”

[ (防弾コーヒーを飲んだからと言って)誰もが防弾できるわけではない。]

 

おわりに:いかに高価な「防弾チョッキ」と言えども、全ての銃から身を守ってはくれない。「気がついたら(?)、体中が穴だらけだった」になりかねない。ご注意。

       (写真は添付のRTE Newsから引用)

www.rte.ie