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「scrooge(スクルージ)」:金持ち・権力者の「ケチ、しみったれ」 (BBC-News, June 3, 2020)

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 今は、古めかしい言葉になったが、『金銭欲が強く、金を貯めることに執着し、金を使おうとしない人間』を「守銭奴」と言った。いわゆる「ケチ、しみったれ」のことだ。英語では「stingy」とも「scrooge」とも言う。金持ち、権力者に多いと聞く。

 「Scrooge (スクルージ)」とは、Charles Dickens (チャールズ・ディケンズ [ 1812- 1870])作「A Christmas Carol (クリスマス・キャロル)」に登場する、冷酷で情け容赦のない守銭奴「Ebenezer Scrooge」のこと。

 ディケンズは、この作品で、子どもと大人の心を完璧に捉えて不動の地位を築き、ヴィクトリア朝時代のイギリスを代表する大作家となった。 

 そして、作品中の「Scrooge」があまりにもイギリス全土に広く知れ渡って、とうとう、「Scrooge」が、そのまま「けちんぼ」の意味として使われるようになった。

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 ディケンズの命日は150年前の 6月 9日。そこで、「The Charles Dickens Musium (チャールズ・ディケンズ博物館)」は、没後150周年を記念して、ディケンズアーカイブ「black-and-white photographs (白黒写真)」8枚をカラー化することにした。

 カラー化処理に当たっては、ディケンズ家4代目の子孫 2名の「complexion and skin tone (顔の色艶と肌の色)」を参考に、できるだけ「生き写し (true likeness)」になるように苦労したという。

Charles Dickens colourised portrait

 写真のディケンズは、お気に入りの「tartan waistcoat (タータン・ベスト)」を着こなし、「a austre figure( 厳しい表情)」を見せる。

 旅行好きで、外出することが多かったディケンズ。顔が日焼けしている。

 このディケンズのカラー版肖像写真は「Technicoloured Dickens (テクニカラーディケンズ)」として、ロンドン中心部「Bloomsbury (ブルームズベリー)」にあったディケンズの自宅で、今の博物館に展示される予定だ。ただし、外出制限が緩和され、博物館の開館が認められるならばの話だが。

                         (肖像写真は添付のBBC Newsから引用)

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