自宅で栽培したキュウリ、トマト、ナス、ピーマン、ゴーヤにイチゴ・ブルーベリー。どれも、とりたてが一番おいしい。スーパーで買ったものとは、香りと味と栄養価が全然ちがう。しかし、これらの野菜・フルーツを庭や、プランターで育てるのは、結構大変。芽かきに水やり、肥料の選択、病気・鳥被害対策と、とにかく世話がやける。
ところが、手間いらずで、水やりもほとんどいらない、それに初心者でも十分に楽しめる野菜がある。それは「potatoes (ジャガイモ)」。
土に植えると直ぐに芽を出し、生長が早く、花も咲き、約10週間で収穫できる。
Irelandでは、コロナ危機にあって外出制限となり、自宅でジャガイモづくりに精を出す人が増えたという。
自分で育てた「my own potatoes (自分だけのポテト)」は、焼いても、蒸しても、バーベキューに使っても完璧の具材だ。
RTEが、そのジャガイモのつくり方を紹介している。
Step 1: Selecting of seed potatoes (種イモを選ぶ)
ガーデニング・ショップで「種イモ (seed potatoes)」を購入すると確実。ジャガイモには種類も多い。利用目的にあったものを選ぶ。ただし、問題は、販売セットが多すぎること。種イモは 1、2個あれば十分なので、友達と分け合うのもいい。
もちろん、スーパーで料理用に購入したジャガイモの余りを、種イモとして使うこともできる。涼しい場所に置いて、少し芽を出してから「種イモ」にする。
Step 2: Soil & Containers (土と容器)
ジャガイモは、ほとんど、どんな土でも育つ。無難なのは安価な「野菜用の土」。それに元肥(もとひ)として有機肥料かコンポストがあればいい。容器は、古いバケツ、鉢、プランターなど何でもいい。また、庭あるいは玄関先の、日当たりの良い片隅に地植えするのもお勧め。
Step 3: Planting (植え付け)
植え付け作業に必要なものは軍手、移植ゴテ、ジョウロの 3つ。
地植えするときは、地面を少し耕(たがや)して、土を柔らかくしてから、深さ15cmほどの溝を堀り、その底に、芽が上になるように種イモを置く。複数の種イモを置く場合は、20 −30cmの間隔を空ける。元肥を、種イモの周り、あるいは種イモと種イモとの間に一握り分だけ与えて、土を被(かぶ)せる。プランターなどを利用する際は、土に湿り気を与えてから、同じ要領で植え付ける。水やりはほとんど不要。土がビシャビシャになと、種イモが腐ってしまう。
Step 4: Hilling(土寄せ)
複数の芽が伸びて10cmほどになったら、風通しをよくするため、丈夫な1本を残し、残りは摘み取って破棄する。さらに、茎の高さが20 −30cmになったら、根元に周囲の土を寄せるか、新たに土を加える。これは、ジャガイモの茎を丈夫に保つためと、地下の根茎に光が当たらないようにするため。この頃、化成肥料か液肥を根元に与えると、ジャガイモの生長が早くなる。この追肥の際、少しだけ水やりをする。また、土が極端に乾燥し、葉がげんなりしたら、土が湿る程度に水やりをする。
Step 5: Harvesting (収穫)
収穫時期は、種イモの植え付け後、約10週間が目安。葉がしなびたり、枯れ始めるのは収穫のサインだ。ただし、イモが日焼けして、緑色に変色したものは「有毒 (poisonous)」なので、食べてはいけない。
Appendix: (おまけ)
ジャガイモの株は1本にし、できるだけ株と株との間を空けること。密集して風通しが悪くなると、「Potato late Blight Fungus (ジャガイモ疫病菌)」による胴枯病の原因になる。なお、病気の兆候が現われたら、直ぐに引き抜いて破棄する。
おわりに:ジャガイモは、単なる観葉植物とは違う。「収穫の喜び」と「料理の楽しみ」があり、それに、どんなに小さなジャガイモでも、もちろん、「食べておいしい」。
(写真,動画は添付のRTE Newsから引用)